番組中、「空手を長年学んでいるが、10何年習っても教えてもらえない師範代しかできない奥儀や秘伝を、今ではYouTubeで簡単に学べてしまうことに不満を感じている」という投稿が寄せられる。
まず、マツコは「秘伝とか言われてるものってさ、別にそれは本当の意味での秘伝って言うよりは、ずっと稽古してる中で『そろそろお前、コレが出来るんじゃないか?』ってわけ」と秘伝は決して秘め事ではなく、指導される側のランクによって教えられるものだと投稿者の誤認を指摘。
続けて、「ネットで見たからっていって、急に16歳の子が通信空手のノリで奥儀をやったところで、20年やった人がその奥義やるのとは出来が違うわけじゃん。だからいいじゃん」と簡単に習得できないため、職人技や奥儀を動画配信することは良いことだと語る。
有吉も「動画の普及で、漫才の実力はぐっと早く上がったしね。1年目2年目でも10年目クラスの漫才をすぐ出来るようになったりとか、動画いっぱい見るから」と動画で見て学ぶほうが効率的だと主張し、「見ると早いよね。だから、どんどん色々教えてくれればいいのに」と様々な業界が動画配信することを歓迎した。
ネット上では、「有吉の言ってることわかる」「すぐに動画で見れるようになって便利になった」など、肯定的な意見が多く寄せられた。
昔は何を学ぶにも「見て盗む」が当たり前とされていたが、最近では考え方が少し変わってきている。
「飯炊き3年、握り8年」と言われる寿司業界では、長期間の下積み期間の中で、技術を見て盗むことが求められてきた。だが、近年では専門学校に数か月通うだけで、寿司を握る技術や経営の知識などを学ぶことができ、効率的に寿司職人になることが可能だ。
娯楽ツールとして捉えられがちな動画サイトだが、様々な業種の人の学びの場としても活用されているのだろう。