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白鵬は「過小評価」されている? その理由を3つの視点から考察

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白鵬

 先の春場所で「15勝0敗」をマークし、見事“平成最後の”優勝を飾った白鵬。優勝回数42回を筆頭に、数々の歴代1位記録を保持する平成の大横綱だ。

 ただ、報道やファンの反応を見ていると、“リスペクト”がないと感じられることもしばしば。角界の第一人者が、なぜここまで「過小評価」されるのか。今回は筆者が考える3つの理由を説明しよう。

■品格

 土俵上では「張り差し」、「かち上げ」、「猫だまし」、そして土俵下では「万歳三唱」、「三本締め」と、その立ち振る舞いが大きく報じられることも多い白鵬。波紋を広げるたびに、「品格がない」と批判を浴びせられている。

 強さの観点でみると、豊富な実績を持つ白鵬を批判する隙はほとんどない。だからこそ、強さとは別の要素であり、個々人が好きなように解釈できる「品格」が、白鵬を正当に評価しないための“色眼鏡”として用いられているのだろう。

■ライバル不在

 白鵬は同郷の先輩横綱である朝青龍を除き、これといったライバルに恵まれていない。この点を引き合いに、「低レベルな時代に当たっただけ」、「貴乃花、千代の富士の時代なら勝てない」とケチをつける人もいる。

 他競技では、時代を重ねるごとに競技レベルが上がっている。一方、相撲に関しては、それとは真逆の道のりをたどっているとも考えられているようだ。ただ、仮にそうならばそれはそれで問題のような気もするが…

■人種差別

 以上に述べた2つの理由の、根本にあると言ってもいいのがこの点。白鵬がモンゴル人ではなく日本人なら、ここまでケチをつけられることはなかっただろう。

 世界で戦う日本人が叩かれるのは嫌うくせに、同じ立場である外国人は気兼ねなくバッシングする。相撲に限った話ではないが、何とも不思議な国民性である。

 以上を理由として、今日まで過小評価され続けている白鵬。人によって考えに違いがあることは重々承知だが、せめて国籍で判断することだけは控えるべきではないだろうか。

文 / 柴田雅人

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