今年も10頭と寂しいメンバー構成になったが、逆にいえば馬券が絞りやすいレースともいえる。
軸にはエアセレソンを指名する。
何といっても最大のポイントは一昨年の函館記念以来のブランクだが、昨11月2日に帰厩し、11月12日から1月18日まで実に15本もの追い切りを消化している。約1年6カ月ぶりでも何ら心配には及ばない。入念に仕上げることで名高い伊藤雄厩舎の所属となればなおさらだ。
18日はCWコースで併せたマチカネオーラ(オープン)にアオられたものの、一杯に追われ6F81秒1、ラスト1F12秒7を計時。これだけ強いケイコができるのを見ても、長期休養の原因となった脚部不安は完治したと言っていい。
鉄砲は2004年1月の背振山特別(500万)を10カ月ぶりで快勝しているように、まったく苦にしないタイプ。さらに7歳ながらいまだ18戦しか使われていないことも強調したい。
持続力ある末脚が持ち味の同馬だが、先週、同タイプのサンツェッペリンが京成杯を圧勝。その京成杯同様、AJC杯もテンに行く馬が見当たらない。外回りの2200mなら、セレソンにとっては願ってもないゆったりとした流れになることは必至だ。
GIII・新潟大賞典勝ちの実績は一線級不在のここでは威張れるものだし、一昨年の函館記念5着もトップハンデ、中1週のローテーションだったことを考えれば力を示した形だ。笹田助手に「このメンバー構成なら色気を持ってしまう」と言わしめてしまうほどの弱メンなら、復活Vの光景がいまから目に浮かぶ。