福知山線脱線事故−−。
いたましい事故に遭った、まさにその電車に伊丹駅から乗ろうとしていた鹿児島県出身の女性(22)が、その電車を乗るのを止めなさい、と叫ぶ老婆に身体を引き止められ、電車を降りた。ホームで事故の一報を聞き呆然とする女性。
老婆に携帯電話の電源を切るようにも言われたため、心配した彼氏(25)がやって来て、そこで知り合った新聞記者に後日この話を伝えたため噂が広まった、そんなミステリーだ。
実は似た話がある。
古く1951年の桜木町駅の木造車両火災(死者数は福知山線に迫る、106名。諸データあり)の際、直前に宜保愛子さんが死んだ兄から「その電車に乗るな」という啓示を受け、宜保さん本人が東神奈川駅で降りて難を免れた、というあまり知られていないミステリー話があるのだ。
宜保氏は、子供の頃から特にこの事故予知を得意にしていた事実がある。すると、老婆は、いわゆるシャーマンだった可能性はないだろうか。
なぜ老婆に、前出の女性が選ばれたのかは謎だが、彼女はいまも命の恩人を探し続けているという。
ひょっとしてまだ老婆は伊丹駅周辺で、自らの予知能力をつかって事故が起こらないように監視しているかもしれない…。