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青森監禁死事件奇妙な人間関係

 昨年10月、青森市で犬用首輪で拘束されたまま女性が監禁され、殺された衝撃的事件は、いまだに記憶に新しい。青森地裁は11月5日、この事件で傷害致死罪に問われた主犯を除く3人に、それぞれ9年から12年の懲役刑を言い渡した。

 裁判長は判決理由で、「3人は“神と話せる特殊能力”を持つと自称する主犯の斎藤真紀被告(41)の指示があったとはいえ、自発的にも暴行した」と指摘。この裁判では、斎藤被告がグループをどう導いたかが明らかになっている。

 3人によれば、「すべての始まりはテレビゲームだった」という。しかし、そのうちゲームの得意な斎藤被告が、「テレビゲームやパチンコで高得点をあげることで悪霊を倒せる」などと言い出し、次第に仲間がそれを信じるようになった。
 「やがて彼らは『明手会』なる団体を結成。リーダー格の斎藤被告が『神と話せる』と自称し、悩みを持つ会員の『悪魔払い』をし始めて、同会はカルト的様相を強めていったのです。斎藤被告は、『私の力だけでは足りない。ゲームで高得点を出して神の力を大きくして』と指示し、人気ゲーム『バイオハザード』で高得点を目指すのが会の主な活動となったといいます」(司法記者)

 殺された太田しのぶさん(当時31歳)は、メンバーの一人、桑野貴志被告(39)と交際していて事件に巻き込まれた。3人の公判に証人として出廷した斎藤被告は、「最初は可愛がったが、嘘をついたり、(斎藤被告の家の)家事をちゃんとやらなかったりしたので暴力を振るうようになった」と証言し、特殊金属棒で殴ったり、タバコの火を押し付けたことを認めた。しかし、あくまで暴行死ではなく、「自殺したと思っています」と述べ、傷害致死を否認している。

 監禁部屋で起きた男女の奇妙な関係。11月15日から始まった斎藤被告の公判の行方に注目だ。

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