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そのうち視聴者に飽きられそうな“変化球”の刑事ドラマ

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沢村一樹

 民放各局の1月期のドラマが続々とスタートしているが、今クールも刑事ドラマが目立つ。

 関ジャニ∞・錦戸亮が主演するフジテレビ系月9ドラマ「トレース〜科捜研の男〜」で錦戸は科学捜査研究所の法医研究員の役を演じているが、刑事とともに事件解決へ動いているため分類としては刑事ドラマだ。

 テレビ朝日系の木曜ドラマ「刑事ゼロ」では沢村一樹が、過去の記憶をなくした刑事を演じている。

 高畑充希主演の「メゾン・ド・ポリス」(TBS系)では、主人公の新米刑事がシェアハウスに住む警察を退職した「おじさんたち」の知恵を借り事件を解決していく。

 それぞれの初回視聴率は「トレース」が12・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)、「刑事ゼロ」が14・7%、「メゾン」が12・7%といずれも好スタートを切った。

 「『相棒』、『警視庁・捜査一課長』(いずれもテレビ朝日)などが“直球”の刑事ドラマだとすると、今期のドラマは“変化球”ばかり。というのも、“直球”で勝負しては人気シリーズに勝てないので、型破りなアイデアを考えるしかありません。それに興味を示した視聴者が食い付いて初回は好スタートを切ったようですが…」(テレビ誌記者)

 第2話以降、「トレース」は11・8%、9・6%、「刑事ゼロ」は10・5%と初回から数字を大きく下げている。「メゾンー」は12・4%と持ちこたえているが、“視聴者離れ”が早くも始まってしまっているようだ。

 「今期の刑事ドラマが成功するかは、各局のドラマ班にとってかなり参考になりそうです。数字が振るわないようだと今後、“変化球”の刑事ドラマが減りそうです」(同)

 となると、なじみのあるシリーズの新作が今クールも主力となりそうだが、そちらの視聴率は安定しそうだ。

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