錦戸亮主演の本作。漫画『トレース 科捜研法医研究員の追想』が原作で、作者の古賀慶氏が元科学捜査研究所の研究員ということもあり、漫画ではリアルな描写が評判を呼んでいた。しかし、ドラマでは原作との違いが目立つ仕上がりに。原作ファンからは、ストーリーとの相違点が指摘されているほか、主人公・真野(錦戸)のキャラクターの違いにも批判の声が殺到。また、刑事役を演じる船越英一郎が原作にはないパワハラまがいの怒声をたびたび上げていることから、見切りをつけたドラマファンも少なくない。
しかし、実はジャニーズタレントが主演のドラマにおいて、原作とは全く別の仕上がりになってしまったケースは少なくないという。
「まずは昨年10月期に放送されていた中島健人主演の『ドロ刑 -警視庁捜査三課-』(日本テレビ系)。原作では主人公が熱血刑事であったにもかかわらず、ドラマではおちゃらけた“のんびり系”の刑事。ほかにも原作にはない個性的なキャラクターが多数登場し、原作ファンからは『ここまで原作が無視されるドラマもなかなかない』『ジャニーズファンしか狙ってないのか?』といった声が寄せられてしまいました」(芸能ライター)
また、国民的アニメにまでなったにもかかわらず、「悪改変」と叫ばれてしまったのが、2014年に放送された丸山隆平主演のドラマ『地獄先生ぬ〜べ〜』(日本テレビ系)。
「『ぬ〜べ〜』では『人間の弱い心が作り出した妖怪や悪霊を強い理念で退治する』というオリジナルのテーマのもと、原作の舞台の小学校を高校に移して実写化されました。しかし、キャラクターの設定や性格が異なるのはもちろん、過剰なギャグ化や流行りモノのパロディを大量に取り入れ、原作ファンからの批判が殺到。ドラマのツイッターアカウントが『原作をリスペクトした上で、実写ならではのアレンジを施しています』と釈明を出す事態になりました」(同)
そのほかにも、ジャニーズWESTが全員主演した『炎の転校生 REBORN』(Netflix)も「まったく別モノ」「原作に近づける気がない」と批判を呼んでいた。
往々にして嫌われがちな漫画の実写化だが、ジャニーズタレントが主演の場合は多大な期待をしないほうがいいのかもしれない――。
記事内の引用について
ドラマ『地獄先生ぬ〜べ〜』公式ツイッターより https://twitter.com/DramaNube