米倉のドラマはおなじみのスーパー女医が活躍するシリーズ最新作。一方、天海のドラマはワケあって高級レストランを追われた女料理人が学校の給食づくりに奮闘するストーリー。今や同シリーズのヒットで視聴率女王の名を手にした米倉だが、天海はかつて視聴率女王として君臨していた。
「04年の『離婚弁護士』(フジ)、05年の『女王の教室』(日本テレビ)が大当たりし一躍トップ女優の仲間入り。その後も、『BOSS』(フジ)が当たった。“強い女”という世間のイメージそのままの役を天海が演じ見事にハマり、同性を中心に高い支持を得た」(テレビ誌記者)
天海がブレークしていた時期、米倉は数々の主演ドラマに出演。松本清張原作の「黒革の手帖」(テレ朝)の悪女役で新境地を開拓。「交渉人〜THE NEGOTIATOR〜」(同)こそ映画化までされたが、代表作となるようなヒット作には恵まれず。しかし、12年に「ドクターX」がスタートすると見事にハマり、これまでのシリーズ3作がいずれも高視聴率を記録。シリーズ4作目となった今作も視聴率は第1話から20.4%(以下ビデオリサーチ調べ、関東地区)、19.7%、24.3%と高視聴率を連発。一方、「Chef」は8.0%、7.0%、6.2%と回を重ねるごとにダウンしている。
「米倉は吹っ切れて『ドクターX』を今後も続ける意向を固めている。それに対して、天海は役のイメージが付くことを良しとせず、いろんな役をやりたがる。その差が2人の立場が逆転した大きな原因では」(芸能記者)
このところ、“暴走ツイッター”でネット上を賑わせているユーミンこと松任谷由実は主題歌を歌う「Chef」の第1話の感想を、「Chefの初回見た〜 私の(主題歌)『Smile for me』は良かった。次週に期待っ!」と皮肉たっぷりにツィート。まるでユーミンの胸中を代弁するかのように視聴率が低迷してしまった。