「ジャパン アミューズメント エキスポ2015」でブースを設置していた、アーケードゲームコントローラーのパーツなどを販売しているセイミツ工業の担当者は、「コンシューマーゲーム(家庭)用のコントローラーとして、パーツごとに購入して自作する人も結構います」と語る。
過去のアーケードを移植した家庭用格闘ゲーム作品は、技術的な問題などで、操作感が微妙に違うものが多かった。しかし現在のゲーム機の進歩のおかげで、アーケードと遜色ないゲームをプレイすることが可能。さらに、ネットを介して他者との対戦プレイも出来るようになり、家にいながらゲームセンターのような、素早く、高度な操作が必要になってきた。こういった細かい操作は、通常の家庭用コントローラーだと大変なことも多いようで、そういった経緯もあり、ゲームセンターにあるようなコントローラーを求める人が多いようだ。
ブース担当者によると、特にボタンの需要が高いとのことで、大小さまざまな種類があり、LED搭載で発光するものなどもあった。また、同社の商品はアーケード同様に防水も考えられており、コントローラーにジュースやコーヒーを大量にこぼしても故障はせず、拭くだけで大丈夫とのことだ。
他のメーカーでもコントローラーパーツの展示・販売などがあり、ボタンやスティックの使用感を確かめる一般来場者などが多くみられた。埼玉から来場した格闘ゲーム好きだという30代男性は、自作のアーケードタイプのコントローラーの利点について、「とにかく技の入力(格闘ゲームでは決まったコマンドを入力すると特殊技が出る)が早いんです。このタイプのコントローラーのレスポンスの良さに慣れると、もうゲーム機のコントローラーには戻れませんね(笑)」と語っていた。(斎藤雅道)