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牧伸二さんの死因に金銭トラブルが浮上

 4月29日未明に東京都大田区の丸子橋から多摩川に転落して死亡したウクレレ漫談家牧伸二さん(享年78)の死因として金銭トラブルが浮上していることを各スポーツ紙が報じている。

 報道をまとめると、牧さんは1999年に東京・浅草を中心に活躍する芸人たち約110人が所属する任意団体「東京演芸協会」の会長に就任し、協会で大きなイベントを行う時や協会運営で資金が足りなくなった時などに、会長の決裁で補てんするプール資金として歴代の会長から受け継いだ約650万円を管理。

 しかし、その資金が昨年から不明となり、会員の間から牧さんの責任を追及する声が高まり、「牧さんが私的に使っている」とのうわさが流れるなどしていたため、責任を感じた牧さんは昨年暮れ、理事たちに「来年5月30日の総会までに、現金か通帳で500万円用意する。会長を辞めて空気を変えたい」と約束。舞台をすっぽかした28日夜に開催予定の理事会で資金の流れについて追求される予定だったというが、牧さんは理事会に現れず、その後、丸子橋から転落して死亡。近い関係者から牧さんの死後、協会に対し「資金は用意するので、不明金の件は不問にしてほしい」という申し出があったというのだ。

 30日夜、都内で開かれた緊急理事後、取材に応じたものまねタレントの原一平副会長は「会員の間で会長が協会の資金を使い込んだという噂はあったが、事実ではないと信じている」、「牧会長が金に困っている様子はなかった」などとコメントしていたというが、牧さんの死によって真相は闇の中となってしまった。

 「金銭トラブルが明らかになったのは、某スポーツ紙の大ベテラン記者がサラっと書いた追悼コラム。いまだに明らかになっていない、28日の午後に浅草の喫茶店を出てから、飛び降りるまでの間に接触した人物がいれば何らかの相談をしていた可能性もあるだけに、今後、発売される週刊誌は足取りを追っている」(芸能記者)

 日程を調整中の密葬は近日中に近親者のみで行われ、7月には東京・浅草のホテルで同協会主催のしのぶ会が行われるというが、協会員たちの心のモヤモヤが晴れることはなさそうだ。

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