同日に行われたスペインサッカー連盟の会見で明らかとなった、ロぺテギ氏の電撃解任。気になるその理由について、連盟側はロぺテギ氏の“不義理”によるものという旨の説明を行っている。
今から遡ること2年前、2016年7月にスペイン代表監督に就任したロぺテギ監督。就任から現在に至るまでチームが無敗を続けるなど、その手腕は高く評価されており、先月22日には2020年の欧州選手権(EURO)まで契約が延長されることも決まっていた。
しかし12日、ロシアW杯以降も引き続き代表の指揮をとるはずだったロぺテギ氏が、大会終了後にレアル・マドリード(スペイン)の監督に就任するということが明らかとなる。前述の契約延長を反故にする形となったこの“裏切り”行為が、電撃解任の主な理由であるようだ。
こうした流れを考えると、解任もやむなしといえる今回の一件。ただ、ロシアW杯直前、それも翌日に開幕を控えた中での“報復人事”は世界中で大きな話題となっており、日本のネット上でも「え?このタイミングで?」、「開幕前日の解任とか聞いたことがないぞ」、「スペインはどうなってしまうんだ…」といった困惑の声が相次いでいる。
また、こうした声の大きさはツイッターのトレンドランキングにも表れており、確認時点では「スペイン代表」、「ロぺテギ監督」、「ロぺテギ解任」といったワードがランキング入りを果たしている。多くのサッカーファンにとって、この解任は“寝耳に水”の出来事となっているようだ。
2010年南アフリカ大会以来となる、2大会ぶり2度目のW杯優勝を目指していたスペイン代表。今回の一件で生じた混乱は、その青写真にどこまで影響をもたらすことになるのだろうか。
文 / 柴田雅人