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CS進出チームの責任『伊原監督の途中休養の波紋』

 埼玉西武ライオンズ・伊原春樹監督(65)の『休養』が発表された(6月4日)。球団は同監督の持病悪化(右膝痛)も挙げていたが、理由は『成績不振』に尽きる。
 「監督に勝負運がなければ、選手にも伝染する。(省略)交流戦でひと当たりしてからにしようと思った」
 同監督は「退くきっかけ」について聞かれ、5月21日の対巨人戦で逆転負けを喫した試合を指し、そう語っていた。

 「たしかに、交流戦開幕カードの巨人戦に連敗した後、伊原監督の方から『休養の申し出』がありました。居郷肇・球団社長が対応し、交流戦でセ6球団と全て対戦した後のこのタイミングで発表する段取りになりました」(チーム関係者の1人)
 球団側は「慰留」にも努めたという。しかし、別の関係者は「退く人に対して失礼だが」と前置きした上で、こう語っていた。
 「伊原さんに託されたのは『チーム再建』。優勝争いに確実に食い込む力を構築してもらいたかったが、若い選手との間に考え方の違いがあるというか、信頼関係を築くことができませんでした」
 チームは借金13で最下位低迷。途中休養は時間の問題、事実上の『解任』と捉えても間違いなさそうである。

 しかし、西武は途中休養のタイミングについて、かなり苦慮したともいう。
 「オールスター戦ですよ。パ・リーグは昨季優勝チームの星野仙一監督が指揮を執る予定でしたが、秋に病気休養を宣言されました。2位チームの西武に、伊原監督の代理指揮を相談する連絡があったんです」(某球団職員)
 交流戦の最終日程は、6月22日(予定)。『途中休養』の発表を交流戦終了まで先送りした場合、NPB事務局にも迷惑を掛けてしまう。伊原監督の代役を探すにしても、球宴まで約1かカ月と迫った時点では“代役の代役”を引き受ける人に準備期間を与えられない。西武にしても、新体制で巻き返しをはかるには6月中旬以降では少し遅い。そういったスケジュールも加味され、中途半端な“交流戦の折り返し地点”での発表となったようだ。

 オールスター戦は前年のリーグ優勝チーム監督が指揮官を務め、2、3位チームの監督がコーチとしてベンチ入りする。しかし、
 「球宴でパ・リーグベンチを指揮する代役ですが、楽天の佐藤義則監督代行と、異例となりますが、昨季3位の伊東勤・千葉ロッテ監督の2人が検討されています。このままいけば、パを指揮する3監督中、2人が『監督代行』ということになります」(前出・同)
 オールスター戦の主役は選手。だが、舞台の華やかさを考えると、監督代行というのは物足りない感もしないではない。
 今回の伊原監督の途中休養を受け、セ・リーグ側からも「次はオレの番」と、溜息をつく監督もいたそうだが…。

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