さて前回は私が慕っていたお客様のお話をさせて頂きました。今回はその続きをお送りしたいと思います。
日本列島から離れた島出身の「りょうちゃん」。私は彼を兄のように慕っていました。実は私、数年間アメリカやカナダ、フランスを点々としていた時期があったのですが、その期間も彼との交友関係は持続し度々連絡を取り合っていました。
帰国し数年たち、私は恋愛結婚。普通ならば、人妻相手に以前のように平気で連絡なんて、してきませんよね? 彼は違いました。なんだか人妻という肩書きに、逆に興奮している様子…? そして仕事の関係で横浜に出向いたとき、久しぶりに再会しました。
今年の10月中旬のことです。馴染みのお店でお酒を飲んでいると、彼はついに明かしたのです、胸の内を。その第一声は「タイミングを逃した」でした。「なんのタイミング?」と聞くと、なんでも彼はいずれ私と恋愛関係に発展すると思っていたそう。何年も良い友達関係を築いてから恋愛、そして結婚。そんな形が彼の理想だったというのです。
「まちこがこんなに早く結婚するなんて思っていなかった」と。そして挙げ句の果てに「お前が人妻になってから、急に大事な人を誰かに取られたみたいで嫌な気分だ」なんて愚痴を言い始めるものだから、私は呆れ果ててしまったと同時に、ちょっと驚いてしまいました。
もしかすると男の人って、女よりもよっぽどロマンチストなのかもしれませんね。思わず「あんたね、女って生き物はそんなに待っていられないの。行動力のある男に惹かれるものなのよ」と助言(?)してしまいました。でも、そもそも人妻の身で夫の知らない男と2人で食事をしている時点で私が悪いのかな? と正直思います。世の中の既婚者の皆様は、結婚前に交遊のあった異性にどう接していらっしゃるのか、最近疑問に思うのです。
今回はこの辺で。来週もお楽しみに。
文:秋田まちこ
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