番組では、夫婦の在り方について討論。上沼はいつまでも妻に頼る世の夫どもを一刀両断。また、「女も年、行くんですよ。男は自分だけ年が行くって思いすぎですわ。女の人も一緒に年を重ねて、女性は働いて家事もやっている。しんどいのは女性なんです!」と力説したのだ。
上沼というと2018年12月、漫才芸人の登竜門『M-1グランプリ』の舞台裏で、前年覇者の芸人らがSNSの動画を通じて上沼に暴言を吐き捨てた騒動は記憶に新しい。上沼サイドからは謝罪も拒否され、彼らが芸能界で生き残るのはなかなか大変になりそうだ。
上沼は、関西のテレビ界を牛耳る「女帝」として知られている。「大阪城が実家」とうそぶく上沼にかかれば、大物だろうが容赦はしない。
とにかく好き嫌いの激しい上沼には専用の“共演NGリスト”が存在するようだ。上沼自身も「大阪の番組のプロデューサーは『えみちゃんの嫌いリスト』を持っている」とネタにしているという。
中でも、明石家さんまとの不仲説は有名である。『さんまのまんま』(フジテレビ系)に上沼がゲスト出演した際に、収録時間が早まったことに不満を抱いたさんまが、「なんでこんなに収録早いねん!今日のゲスト誰やねん?おかげで寝不足や!」と怒鳴り、上沼の耳に入ってしまったようだ。以降は不仲関係にあったが、2016年に上沼が同番組に出演、22年ぶりに和解したというエピソードがある。
同年9月放送の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)ではタレントの水道橋博士が、上沼の「共演NGリスト」について真相を語った。
番組では、さんまが31年間司会を務めた『まんま』が終了した理由のひとつとして、ゲスト出演した上沼の影響だと東京スポーツが推測した記事の件について触れた。
これに対し、水道橋は「上沼さんの番組、僕は呼ばれないんで」と明かし、「上沼さんの(共演)NGリスト、あるんですよ」と暴露。「(ビート)たけしさんも呼ばれないし、(島田洋七)師匠も呼ばれない」と告白したのだ。
司会の島田洋七は納得した様子で「要するに、お笑い芸人の先輩とか、ようしゃべる人は自分の商売上、呼ばないね」「自分がしゃべりやすい人ばっかり(周りに)置くのよ」と見解を語った。上沼の“リスト”に入っていることは承知のようだ。
また、占い師で知られる細木数子について『世に売り出したのは私!』と豪語したようだ。細木が全国区で知名度を上げていくと、上沼の番組への出演が激減。すると、上沼は『恩知らずな人や』とブチ切れ、一時は不仲だったという。
さらに、ものまね四天王の清水アキラに対しては「あんなヤツ、どうせ人気が落ちる」と血祭りに上げ、清水を激怒させたという逸話もある。また、互角ともいえる毒を吐く映画評論家・おすぎに関しては、元関西テレビ敏腕プロデューサーの夫を後ろ盾に「売り出したのはウチの旦那」と、言いたい放題のようだ。
この他にも、“東の女帝”として知られる和田アキ子やデヴィ夫人、小柳ルミ子、古舘伊知郎、小室哲哉氏などの超大物が“リスト”に名を連ねているという。また、上沼の心証を気にしてテレビ局側が忖度しているそうだ。
「番組内で上沼の質問をスルーした元モーニング娘。の中澤裕子は、関西テレビから姿を消しかけたが、今ではローカルタレントとして再ブレイク。2014年に結婚して拠点を移し“福岡の女帝”の座を勝ち取った」(芸能ライター)
芸能界において、絶対的な権力を振りかざす上沼。彼女に限らず、目上の人への発言や振る舞いには細心の注意を払う必要があるようだ。