これを受け、ネット上では「なんだか夢がある話だな」「すぐ消えそう」といった声とともに「なんでここまで稼げるの?」といった疑問も見られる。確かにこれほどニッチな芸で、ブレイクを果たすのは珍しい。田島はなぜ稼げているのか。
「野沢さんのモノマネはたしかにニッチな芸といえますが、野沢さん自体は大物声優です。『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎、『いなかっぺ大将』の風大左衛門、『ど根性ガエル』のひろし、『ドラゴンボール』シリーズの孫悟空など名作キャラを演じています。元ネタは誰もが知る人です。その中でも、田島はコントはもっともメジャーな『ドラゴンボール』の孫悟空を取り入れています。もともと本人が作品のファンであったことから、若井おさむの『ガンダム』のアムロ・レイのものまねに同じく、メジャーとマニアックな芸の同居が受けているのでしょう」(放送作家)
さらに、こうした芸はテレビ出演ばかりではない。営業仕事も舞い込んでくる。
「テレビ出演を果たして露出をしていけば、営業のギャラも増えていきます。アニメキャラクターは子どもはもちろん、幅広い年齢層に受けます。キャラクターを確立すれば、それを使いまわしていけば良いので、コンスタントに稼げるでしょう。ノーマルな営業はもちろん、アニメ系のイベントなどもこなせるので、呼ぶ側としては使い勝手が良いといえるでしょう」(前出・同)
田島の「野沢雅子ものまね」は近年まれに見る、キャラクター芸人の成功例といえるかもしれない。