事件は2008年に起こった。同年7月に放送された『27時間テレビ』(フジテレビ系)の深夜帯コーナー「復活! 有名人の集まる店。貴子ママと若手芸人スペシャル!」では、明石家さんまをスナックのママに見立て、今が旬の若手芸人たちが集い、トークとネタを披露する企画が放送された。この番組には、その年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で準優勝を果たしブレークするオードリーや、最後の東京進出に望みを賭けるTKOも出演していた。
にしおかは、そこに恒例のSM女王様の姿で登場するも、周りからの野次などで、緊張のあまりネタが飛んでしまう。何度もやり直そうとするが、余計にパニックに。最後は涙を見せて、さんまに泣きつき「にしおか、もうええわ」と言われてしまった。
これだけならば若手芸人の失敗とも言えなくない。だが、その後に放送された「さんま in 『ネプリーグ』スペシャル」でも、問題にうまく答えられないトチリを連発してしまう。この日の放送は、明石家さんま率いる「ひょうきん族」と、ネプチューンやにしおからの「ネプリーグ」チームの対決であったが、にしおかの失態により、早い段階で勝敗が決定してしまう、バラエティとしてはまったく盛り上がらない展開に。ネプチューンの原田泰造から「一回、朝のことは忘れようか」と言われると、にしおかは「朝のことは忘れてますよ!嫌なこと蒸し返さないで下さいよ、ホントに!」と逆ギレし、場を凍り付かせてしまう。
実質的にここから、にしおかの姿をテレビで見る機会はぐっと減り、「最後の日」とも呼ばれている。笑いの怖さを知れるエピソードではあろう。