キティーホークとは1961年4月29日に就役したアメリカ海軍最後の通常動力空母キティーホーク級の一番艦である。同艦を1/700スケールで再現したキットは既にフジミから発売されていたが、今回は「きゃらdeCAR〜るシリーズ No.17」として『けいおん!』のデカール付きでの発売される。「痛車」ならぬ「痛空母」の誕生だ。
プラモデル界のキャラモノ商戦で「痛車」を商標登録した青島文化教材社に遅れをとっていたフジミ模型。ここ最近は自社の豊富な自動車キットラインナップを武器に人気アニメやゲームとコラボさせ「きゃらdeCAR〜るシリーズ」として巻き返しをはかっていた。だが、今回は車でなく空母である。思い切ったものだ。車のキットでは青島から痛車シリーズとして「ランサーエボリューションX けいおん!」が既に発売されており、代替案として今回のキットとなったのかもしれないが、なぜ空母と『けいおん!』を結び付けたのだろうか…。
組み合せのナゾは別として、フジミ模型の「きゃらdeCAR〜るシリーズ」はデカール点数が他のキャラモノデカールよりも多く、実は評判が良い。その理由は、他のキットや小物などに流用できるメリットがあること。「1/700けいおん! キティーホーク」もその点では期待できるだろう。
最後に個人的なことを言わせていただくと、筆者は「1/700けいおん! キティーホーク」の大ヒットを密かに願っている。それはこのキットが成功すれば、「1/700空母赤城 ストライクウィッチーズ」や「1/700戦艦長門 長門有希」などが発売されるかもしれないからだ。まったく個人的な趣味と願望のために、『けいおん!』ファンの皆様に期待して申し訳ないのだが…。お布施期待してます!(斎藤雅道)