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天皇賞・秋 アドマイヤムーン 極上の切れ味見せつける

 世界が認めたその脚をもう一度見せつける。同期の宿敵メイショウサムソンを競り落とし、宝塚記念を快勝。古馬中距離王にのし上がったアドマイヤムーンが「第136回天皇賞・秋」(GI 芝2000m 28日)でその地位を確固たるものにするつもりだ。ダーレーJFへ電撃トレードされた後も、引き続き松田博厩舎で鍛錬を続けている。休み明けでも仕上がり上々。府中の長い直線で極上の切れ味を発揮する。
 一度奪った王座を二度と譲るつもりはない。「あの内容なら何度やっても勝ってたやろな」松田博師は、すさまじいまでの自信をさらけ出した。
 春のグランプリ・宝塚記念。アドマイヤムーンはドバイデューティーフリーに続くGI2勝目を挙げた。ムーンにとってこの勝利は非常に大きな意味を持っていた。3歳時はどうしてもかなわなかった2冠馬メイショウサムソンに競り勝ったのだ。着差はわずかに半馬身。だが、その内容には決定的な差があったという。
 「直線でサムソンが追ってくればくるほど、こちらは伸びていた。あの内容なら…」
 仕掛けた時の反応の鋭さ。馬体を並べると絶対抜かせまいとする勝負根性。それを競ったら現役最強と思われていたサムソン相手に発揮したのだから、ムーンへの信頼が深まって当然だろう。

 その強さは世界にも認められた。宝塚記念の後、世界的競馬組織、ゴドルフィンの日本支部的存在ダーレーJFへのトレードが決まったのだ。
 天皇賞・秋でもう一度宿敵サムソンを下せば、王者としての地位を確固たるものにするのはもちろん、世界への扉を大きく押すことになる。
 ぶっつけ本番になったが、それも当初の予定通りだ。放牧先の北海道ノーザンファームから戻ったのは9月14日。以来、丹念に乗り込まれている。17日の1週前は栗東のDWコースで6F85秒8、ラスト1Fは12秒2をマークした。長めから終い重点に追われる松田博流。ラストの反応、回転の速いフットワークは健在だった。
 「その前の週にアドマイヤキッスと併せて目いっぱいやったし、順調にきている。気性的にもポン駆けが利くから」
 サムソンの鞍上には以前、ムーンの主戦を務めた武豊が座る。厳しい戦いになるだろう。しかし松田博師に不安の色はない。
 「当然、春にあのメンバー相手に強い競馬をした自信はある。今後のローテーションは分からんけど、まずはここを勝つことやな」
 絶対王者へ。進むべき道は明るく照らされている。

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