前哨戦はTR仕様で挑む。それが角居流だ。前走のローズSでは6着に終わったトールポピーだが、休養明けで14キロ増。明らかに本番を見据えた仕上げだった。
「前走で体が増えていた分、この中間はビシッと追い切れている。だから上積みも相当見込める」と前川助手。トライアルでの余裕のつくりがこの中間のハードな調整へとつながった。
まさに今回は本番仕様となる究極の仕上げだ。1週前の芝コース追いでも闘志を前面に出しながら6F80秒4(馬なり)をマークした。
「カイバ食いも安定していて、本当に順調にきている。本番に向けてスイッチも入っているし、レースでは最高の状態で挑めると思います」。
桜の女王を、TRの覇者をはるかに凌ぐ上昇度。角居流の仕上げで樫の女王が一変だ。
【最終追いVTR】芝コースで3頭併せ。前に2頭を置いて2馬身後方から追走、直線で内に潜り込んで馬体を併せていった。最後は馬なりのまま1馬身先着でフィニッシュ。ゴール前での気合は抜群で、戦闘モードへと突入した。