この曲は黒木華が主演を務めるドラマ「凪のお暇」(TBS系)の主題歌。2日に「miwa official YouTube channel」で公開されたフルMVでは、黒を基調とした衣装のmiwaが頭を振り乱しながら歌い、途中ハイキックをするシーンもあり、力強さを感じる映像となっている。視聴者からは「かっこいいmiwaが戻ってきた」「かわいい、あざといより断然こっち推し」といった声が寄せられている。
miwaは2010年、榮倉奈々が主演したドラマ「泣かないと決めた日」の主題歌『don’t cry anymore』でデビュー。当時は慶應義塾大学に在学中。149cmという小さな身長で大きなギターを抱く姿がかわいいと注目を浴びた。透明感や清楚さだけでなく、その中に垣間見える“力強さ”が良いと話題になった。
しかしその「かわいらしさ」の方が少しずつ大きくなってしまった。ニコニコしながらかわいらしく歌う曲が多くなり、「わざと“私ちっちゃくてかわいい”をアピールしている」「あざとい」と言われるように。極めつけは2017年に映画「君と100回目の恋」で坂口健太郎とmiwaがW主演を果たした時の炎上だ。2人で出演した「MUSIC STATION」(テレビ朝日系)で「映画の中でも手を合わせるシーンがあるんですけど、(坂口は)手が本当におっきいんですよ」と自ら手を合わせにいき、身長183cmの坂口と比較して自分の小ささを強調。歌やトークの場面でも上目遣いで坂口を見つめ続けた。
この件に、SNSで彼女がイケメンとのツーショットばかりを載せていることも加わってネットは炎上状態に。「恋人にしたいアーティスト」1位に輝くなど男性ウケは良かったが、世の女性、特にイケメン芸能人のファンからは「手合わせたの殺意芽生えた」「身長149cmとか、150cmでも良いくせにわざわざ小さく感じるようにしてる」など、ふとした動作や何気ない写真でも炎上する事態になった。
また、歌声も初期の力強さが薄くなり、ウィスパーボイスに近い歌い方になったと指摘する声も。歌い方が途中から変化し「作った声」と見られ、嫌悪感を抱かれたのだ。一部ファンの間では、かわいらしい容姿を含めて人気が出たことで、2013年頃から事務所の方針で歌い方を変えたのではという意見もある。女性ネットユーザーからは「あの歌い方が生理的に無理」「歌声が苦手。腹から声出せって思う(笑)」「デビューしたときはあんなんじゃなかったと思うけど。ぶりっ子やめてほしい」といった声も多数出ている。
こうしたイメージを払拭するためか、2018年8月にはトレードマークとも言える「黒髪ロング&前髪パッツンヘア」をばっさりカットし、ショートヘアにし、前髪を分けた。ただ単に夏の「ロックインジャパンフェスティバル」の出演前にすっきりさせたという見解や、当時交際が噂されていた水泳日本代表の荻野公介選手の好みに合わせたのではという憶測も飛び交っていた。
今期注目度の高いドラマ「凪のお暇」の主題歌になったことで、ショートヘアのmiwaを初めて知った女性も多い様子。「髪もショートの方が似合ってるし、歌もかっこいい路線の方が絶対良い」「ぶりっ子みたいな歌い方や女優業はいいから、シンガーソングライターらしくメッセージ性のある曲を出してほしい」「デビューから数年くらいまでのmiwaだ。プラスして大人の女性感出てて良い感じ」と好評で、このまま行けば“小さくてかわいいmiwaちゃん”からの脱却もありそうだ。今回の曲では歌声にも初期の頃の力強さが戻っている。今後女性からの人気を増やすには歌い方も考えていく必要がありそうだ。
何か心境の変化があってイメチェンをしたのか、アンチが多すぎて路線変更せざるを得なくなったのか。今後の曲にも注目したいところだ。