「現在、この時間帯は熾烈な視聴率争いが続いています。10日の各局の数字は『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)が5.1%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)、『ワイド!スクランブル』が4.9%、『ひるおび!』(TBS系)が5.8%、『バイキング』が4.9%とほぼ横並びです」(芸能ライター)
橋本氏の降板はこうした激戦を勝ち抜くためともいえるが、もともとこの『ワイド!スクランブル』は、歌手の水前寺清子を司会にして始まったものだった。その後、大和田獏が引き継ぐなど変遷を繰り返してきた。
「それ以前は、愛川欽也(故人)さんを立てたり、『まっ昼ま王!!』という田代まさしなどが出ていた王道バラエティを放送していた時代もありました。1991年には、現千葉県知事の森田健作による『森田健作の熱血テレビ』というワイドショーが登場しましたが、半年で打ち切られています」(芸能ライター)
一方、今や安定した存在感を示している『ひるおび!』だが、始まる前までのTBSのお昼は迷走続きだった。
「1998年3月からスタートした『宮本和知の熱血!昼休み』は同年8月には1.4%という、当時のこの枠ではワースト記録となる視聴率を記録し、半年で打ち切られました。翌1999年1月からは、あき竹城など熟女ゲストが視聴者の悩みに答えるというバラエティ『マダムんむん』が開始。ところが、0.1%未満という『視聴率測定不能』というテレビ史に残る最低記録を出し大惨敗。また、今や大人気の長嶋一茂をメインにして2004年3月から始まった『はぴひる!』は、わずか半年で打ち切られています」
こうした紆余曲折を余儀なくされたのは、かつて『笑っていいとも!』(フジテレビ系)という強力な裏番組が立ちはだかっていたからに他ならない。その後始まった『バイキング』は、最初でこそ打ち切り必至と見られていたが、今や台風の目になりつつある。再びフジテレビが台頭してくるのか。お昼の戦国史にこれからも目が離せない。