吉田がかつてないほど勝利を渇望。スミスとの対戦が決まった吉田の瞳は、早くもスミス撃破の先を見据えている。
18日の「戦極〜第二陣〜」で近藤有己を相手に圧倒的な強さを見せたホジャー・グレイシーの強さを間近で見た吉田。かなりの刺激を受けたようで「なんか面白い選手だよね。(対戦する)機会があればやりたい」とついに自らの口から対戦を熱望する言葉を発した。
さらには旗揚げ戦でデビュー以来初のタップアウト負けを喫したバーネットへのリベンジにも言及し「近いうちに、というのはない。いずれはヘビー級のトーナメントとかで、お互いに勝ち上がってやれれば」。吉田はスミス戦の先に2つの明確な目標を設定した。
来年には40歳の節目を迎える。その胸に去来する思いがあるのか「いつまでやれるか分らないし、自分の気力が充実しているうちに(興味のある選手と)やりたい」と語る。これからは一戦一戦を大事に戦っていく。
夢対決実現に向けて、スミス戦は絶対に負けられない。現在、吉田は3連敗中。2006年5月のPRIDE無差別級GP開幕戦で西島洋介に勝って以来、勝ち星から遠去かっていることもあってか「自分より年上の相手だし、負けられない。勝ちにこだわって自分のパターンに持っていきたい」と闘志をたぎらせる。
現在は近藤、郷野聡寛らにもパンチを指導する田代トレーナーを吉田道場に招き、打撃練習にも力を入れている吉田だが、キックボクサーとの一戦とあって「(スタンドでの)打ち合い?いけたらいきたい」と語りながらも「とりあえずは勝ちたい」と相手の土俵には付き合わず、あくまで勝利を目指す考えだ。
勝てば夢対決、リベンジ戦と今後の展望も開けるが、現在46歳のスミスに負ければ“引退”の2文字も浮上しかねない状況。崖っぷちの吉田が勝利にこだわり、どんなファイトを見せるのか注目だ。