シリーズは5月13日宮城・仙台サンプラザホール大会で開幕。優勝決定戦は6月5日に東京・両国国技館で行われる。BOSJを両国で開催するのは今回が初めて。ただし獣神サンダー・ライガーがジュニアの顔となった前身の『トップ・オブ・ザ・スーパーJr.』では、1991、92年と2回使用しており、実に27年ぶりの開催となる(日本武道館では1997、99年に開催)。
なお、今シリーズ終盤の『レスリングどんたく2019』福岡国際センター大会(5月3日)のメインイベントで、石森太二がドラゴン・リーのIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦する。この試合の結末や試合後の展開によって、今年のBOSJに向けた選手間の関係は変わっていくだろう。
BOSJを「両国に連れて行く」と口にしていたKUSHIDAがWWEへ移籍したが、ジュニアの層は年々厚みを増している。昨年のBOSJは地方会場でも好勝負となり、全国のファンを熱狂させた。昨年覇者の高橋ヒロムはけがで長期欠場中だが、ヒロムの欠場で他のジュニア選手たちに「ヒロムが帰ってくるまでジュニアを盛り上げ続ける」という気持ちが芽生えたのは間違い。それは外国人選手にも波及している。
強豪ぞろいの今年のBOSJだが、注目は初出場の鷹木信悟だろう。鷹木はジュニア離れしたパワーの持ち主。BUSHIとのタッグでIWGPジュニアタッグ王座を獲得するなど、昨年10月の登場以降、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのメンバーとして、存在感を示してきた。本来はシングルプレーヤーなだけに、新日本ジュニアの強豪とシングルでどういう結果を残すのか注目したい。
鷹木が将来的にヘビー級への転向を視野に入れているとすれば、飯伏幸太、ケニー・オメガのようにIWGPジュニア王座の獲得は必須。BOSJで優勝すれば当然挑戦権が舞い込んでくるだけに、このチャンスは1回でつかんでおきたいところだろう。今年もBOSJは見逃せない闘いが全国で繰り広げられそうだ。
出場選手は次の通り。
田口隆祐(14年連続16回目、2012年優勝)
タイガーマスク(18年連続18回目、2004年、2005年優勝)
ロッキー・ロメロ(3年ぶり7回目)
SHO(2年連続2回目)
YOH(2年連続2回目)
ウィル・オスプレイ(4年連続4回目、2016年優勝)
石森太二(2年連続3回目、2018年準優勝)
エル・デスペラード(3年連続4回目)
TAKAみちのく(2年ぶり7回目)
金丸義信(3年連続3回目)
BUSHI(4年連続7回目)
フリップ・ゴードン(2年連続2回目)
ティタン(6年ぶり2回目)
マーティー・スカル(3年連続3回目)
ドラゴン・リー(3年連続3回目、現IWGPジュニアヘビー級王者)
ロビー・イーグルス(初)
ジョナサン・グレシャム(初)
バンディード(初)
鷹木信悟(初)
X(20人目の出場者)
※ブロック分け、対戦カードは後日発表される。
取材・文・写真 / どら増田