北海道警札幌厚別署は11月1日、列車内で女性の体を触ったとして、無職・角田基(もとし)容疑者(27=北海道小樽市勝納町)を強制わいせつ容疑で逮捕した。
逮捕容疑は、10月5日午後4時30分頃、JR千歳線・札幌〜新札幌駅間を走行中だった快速列車内で、10代の無職女性の下半身などを触った疑い。同署の調べに、角田容疑者は容疑を認めている。
同署幹部などによると、角田容疑者は車内で男性客2人に取り押さえられたが、列車が同市厚別区の新札幌駅に停車してドアが開いた直後、隙を突いて下車し、ホームから線路に下りて西方向に逃走した。
このため、線路の安全確認で、JR函館・千歳両線の列車12本が運休し、約3000人に影響した。
列車内に残されたリュック内の身分証から、角田容疑者が浮上して逮捕された。角田容疑者は逃げた理由を、「捕まりたくなかった」と供述している。
類似した事件では、今年6月に大阪市営地下鉄御堂筋線の電車内で、20代女性の体を触った男が同線・本町駅で下車し、線路上に降りてトンネル内を逃走。追いかけた駅員に取り押さえられたが、同線は10分間、運転を停止、約7000人に影響するケースがあった。
痴漢をしただけでも問題なのに、その上、線路上に逃げたとなると、このように列車は停止せざるを得ず、乗客にも多大な迷惑をかけてしまう。逃げるんだったら、線路以外の場所にしてほしいものだ。
(蔵元英二)