ASKA容疑者は逮捕直後、覚せい剤の所持や使用を否認し「アンナカのつもりだった」と供述。その供述を裏付けるように、ASKA容疑者のツアードクターをつとめたのが縁で20年来の親交があるという平石氏は、テレビ番組に出演しアンナカを処方したことを公表していた。
報道をまとめると、手続き開始の決定を受けたのは今月6日。破産したのはクリニックなど4社を運営していた「医療法人社団貴生会」で、負債は4社合計で10億1780万円。同クリニックは93年に設立し、番長こと元プロ野球選手の清原和博らに打つ「ニンニク注射」などの診察が話題を集め、さらに、平石氏は人気アーティストのコンサートドクターも務めるなどして、05年4月期には年間売上高約3億4800万円を計上。しかし、富裕層への保険外診療に依存するため、患者数が安定せず、診療報酬は年々落ち込んで赤字計上が続き、10年には法人としての実質的な活動を停止。12年3月には設立認可取り消しとなっていたというのだ。
「ASKA容疑者に加え、薬物使用疑惑が浮上している清原とも親交があるとなれば評判はガタ落ちで、このまま開業してもクライアントは減り続ける一方だろう。ある筋によると、『平石先生はなんでもこちらの要望を聞いてくれる』と評判だったが…」(芸能プロ関係者)
平石氏にとってはASKA容疑者を「良かれ」と思って擁護したことでとばっちりを受けた形になってしまった。
一部スポーツ紙が97年に発生した「東電OL殺人事件」でネパール人被告男性の再審無罪を勝ち取った神田安積(あさか)が弁護人を務めることを報じたが、平石氏がASKA容疑者サイドの証人として出廷するかが注目される。