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【放送事故伝説】タレント謹慎からの番組打ち切り!平成時代の伝説的放送事故とは!?

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あびる優

 9月22日、ワタナベエンターテインメント所属の女性お笑いコンビ「Aマッソ」がテニス選手の大坂なおみ選手を扱ったネタをライブで披露し、「差別的」と批判を集める騒動になった。Aマッソは25日、大坂選手の所属している事務所に謝罪したものの、世間からのバッシングは凄まじく、騒動はしばらく続きそうである。

 さて、今回のAマッソのように芸能人の「失言」は時として、大騒動に発展することも少なくないのだが、平成時代、タレントの失言で最も被害が大きかったとされているのが、2005年に日本テレビ系列の深夜番組『カミングダウト』で放送された、タレント・あびる優の窃盗告白事件であろう。

 本事件は2005年2月15日、ゲストのあびるが「集団窃盗でお店を潰したことがある」という告白を行い、「倉庫に集団で忍び込んだ」「食料品などをダンボール単位で盗み出し店をつぶした」というエピソードトークを披露した。

 驚いた視聴者は、日本テレビに問い合わせの電話をかけ、局内は一時大パニックとなった。騒動を受け、日本テレビ側は翌週の『カミングダウト』の放送後、テロップ謝罪。同時に、あびるも所属事務所のホリプロより、無期限活動休止が報告され、併せて「(窃盗行為を行ったのは)小学5年生の時」「近所の商店で菓子類を万引きした」とトーク内容が一部フィクションはあっても、ほぼ事実だったことが明らかにされた。

 この騒動の余波で、『カミングダウト』は問題の放送翌月の3月いっぱいで打ち切りとなり、日本テレビには行政指導が入ったという。

 本放送事故は、タレント本人および管理している芸能事務所、番組プロデューサーやディレクター、日本テレビの編成までもが、あびるのトークを「問題なし」と判断し放送してしまったことが原因であり、この騒動の結果、日本テレビの深夜番組は、しばらくコンプライアンス違反となりそうな過激な企画は、なかなか会議で通らなかったという。

文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)

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