浅野さん(以後、浅)「船橋競馬場は初めてだと思うんですが、第一印象はいかがでしたか?」
桜井さん(以後、桜)「グルメマップがあるのがいいなと思いました。食べ物って意外と大事ですよ。寒い時に何か食べたいなと思った時に、どこに何があるか判らないじゃないですか? それに今日限定の焼き団子、美味しかったですよ。皆さんも(競馬に)勝ったら是非食べてみてください」
まずは競馬ファンにとっては新鮮とも思える桜井さんの発言で、会場はどこか和やかなムードに包まれた。
浅「まずは馬に興味を持ったきっかけを教えてください」
桜「小学生の頃に乗馬をやっていたんです。その頃から馬が大好きで。昔から競馬と知らずテレビでいつも見ていたんですよ。『この4番のお馬さんがいいな』とか思いながら見ていたんですが、よくパパにテレビを消されてました(笑)」
浅「素質は元々あったということですね。現在色々なお仕事をなさってますが、大変なことはありますか?」
桜「去年主演ミュージカルをさせて頂いた時に予想をすることでした。でも競馬レースは土日じゃないですか。お稽古も土日なんですよ。そうなると、金曜日に土曜日の予想をして、土曜日に稽古から帰ってきて、復習をしつつ日曜日の予想をするんですよ。また稽古の合間にレース結果が気になるんですよ。それがウズウズしたりしましたね」
浅「確かにレースの結果は気になりますね」
桜「あと私が気になるのは、皆さんは一日にどれくらいお使いになるんだろうと(笑)。皆さんプラスになるといいですね」
浅「競馬の仕組みをお分かりでしょうけど、それは100%ありえません(笑)。話は戻りますが、競馬関連の活動をなさるスタートとなったのは何だったんですか?」
桜「前の事務所では歌が中心だったんです。当時馬が好きということは一切言ってなかったんです。前の事務所ではあまり言わないでと頼まれてましたし」
浅「それをカミングアウトしたのは最近ですか?」
桜「今の事務所に移籍してからですね。うちのマネージャーさんが競馬大好きだったんです。それで『いいんじゃない、やっちゃえば』と言われて。それ以来、自分のブログで毎週予想をしています」
浅「予想の結果はいかがでした?」
桜「調子はよかったと思います」
浅「馬を追い求めて遠征なさったりするんですよね」
桜「してます! カンパニーの引退レースはオーディションを蹴って京都競馬場まで行きました(笑)。オーディションの二次とカンパニーの引退レースが同じ日だったんで、迷ってたんです。それをマネージャーさんに相談したら、『オーディションに受かったのは何かの間違いだろ。もう一度間違いはないからカンパニーのレースに行ったらいいんじゃない』と言われて。それで行っちゃったんです」
浅「そこはマネージャーさんに怒った方がいいですよ(笑)。でも結果行ってよかったですよね」
桜「勝ってくれてよかったです。実はですね、今まで私が競馬場に行くと、本命にしたお馬さんが全部、必ず一着になってくれてるんですよ。ただ、馬券を買うといった発想があまりなくて。今まで馬券の最高額が、有馬記念のドリームジャーニー単勝1000円なんです。その時、私の中では『1000円も賭けちゃった!』と思ったんですよね」
浅「それがだんだん麻痺していくんですよね」
桜「怖い〜(笑)」
浅「競馬場にいらっしゃる時は、いつもどこにいらっしゃるんですか?」
桜「パドックを必ず見に行くんです。その後にレースと、往復をずっとしていますね」
浅「つまり馬を見たいという意識の方が強いんですか?」
桜「そうですね。前に一度、関係者席を取って頂いたことがあるんですよ。でも馬が近くで見れないのが寂しくて、結局それっきりそこにいなかったんです。ずっと下にいたんですよ」
浅「馬が頑張っているところを純粋に見たいんですね。でもパドックというのはものすごく重要なもので、生で見ると脈拍とか息遣いとか、テレビで見るのとは明らかに違いますからね。またテレビでは、ジョッキーの騎乗も上手さもよく映らない可能性がありますか。そういうものは、競馬場に来たアドバンテージですよね」
始終和やかなムードでトークショーは行われた。トークショーの後、桜井聖良さんは競馬予想へと向かった。
(梅季颯 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou