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IGF バーネット「小川は敵」

 IGF旗揚げ2周年興行(9日、有明コロシアム)に参戦するジョシュ・バーネットが6日、成田空港で会見。主宰のアントニオ猪木から闘魂を注入された青い目のサムライだったが、タッグパートナー小川直也との初コンビに不安は否めず、仲たがいを示唆。猪木のレフェリー参戦がにわかに現実味を帯びてきた。

 9日の有明大会で“暴走王”小川と組み、三冠ヘビー級王者・高山善廣&ボブ・サップと激突するバーネット。この日は、ロスアンゼルスから来日。
 コンディションを整え「少しだけ体重は軽くなったけど、ボブ・サップをスープレックスで投げるだけのパワーはある」と腕をぶした。来日前には、視察に訪れた猪木から闘魂を注入され「前に言われたこともあれば、新しく言われたこともある。どういう意味でいったのか、復習しているところ。イノキサンのためにも、アドバイスされたものをすべて発揮していきたい」と暴走王との初合体の準備にぬかりはない。
 だが、バーネットにとって小川は、これまでIGFエースの座を争ってきたライバル。昨年の2月の対戦では、一度勝利しながら無効試合になっている。
 それだけに「オガワサンとの信頼関係が足りなくて、タッグとしては機能しないかもしれない。一緒に戦ってくれることを願っているけど、万が一、オガワサンに不満があったら、試合中に戦うかもしれない。(高山&サップと)3人で、1対3で戦うことになるかもしれない」と一抹の不安がつきまとう。
 試合中に危険な火種が“暴発”する可能性も出てきたメーンの豪華タッグマッチ。ただ、そうなれば総帥の猪木が事態の沈静化に務めることは間違いない。猪木は本紙のインタビューに「いざとなったらオレも黙っちゃいねぇよ」「みんなが(レフェリーを)やれというなら出っ張るしかないだろう」などと、緊急出動も辞さない構えを見せている。
 「オガワサンとはいずれタイトルマッチで対戦しないと。それも時間の問題だね。そのためにもこの試合ではケガをさせたくない」とあくまで暴走王との対戦にこだわるバーネット。暴走王との初めての共闘を前に危険な香りがプンプン漂ってきた。

◎ヒョードル再戦に意欲
 バーネットは一部報道にあった禁止薬物使用疑惑についても言及した。本来であれば、1日に行われる予定だった米国の総合格闘技イベント「アフリクション」でエメリヤーエンコ・ヒョードルと対戦する予定だったが、試合前の検査でステロイドの陽性反応を示したことで試合は流れ、大会自体も中止になってしまった。
 バーネットは「コミッションとの解決に向けた話し合いをしている最中。(大会中止は)普通でいったらあり得ないこと。他の選手を探してくるだろうしね。私以外のちゃんとした理由があるはず」と見解を示した。
 今後については「アフリクションは年に1回しか試合がなかったしもの足りなかった。私は日本のファンのために戦いたいですし、いつでも日本で戦いたいと思っている」と語り、ヒョードルとの再戦については「私はどこで戦っても構わない」と意欲をみせていた。

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