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“投資の神様”ジョージ・ソロス「習近平は自由社会にとって最も危険な敵」と警鐘を鳴らす

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提供:週刊実話

 中国の国家戦略「中国製造2025」とは、ドイツの「インダストリー4.0」や米国の「インダストリアル・インターネット」と並び、中国政府が主導する2049年の中華人民共和国建国100周年までに「世界の製造大国」としての地位を築くことを目標に掲げた取り組みである。

 「習近平政権は一党独裁体制を維持させるために『2025』を何としても断行しようとしています。ひとたび中国企業が『5G技術』に関して主導権を握ったら、世界はその脅威から抜け出すことができなくなります。もし習政権の息のかかった中興通訊(ZTE)や華為(ファーウェイ)などが『5G』市場を占拠するようなことになれば、世界各国は、計り知れない安全上のリスクを負うことになるのです」(中国ウオッチャー)

 ビリオネアの投資家で『ソロス・ファンド・マネジメント』の会長、ジョージ・ソロス氏は、去る1月24日にスイスで開催された世界経済フォーラムの年次会合(ダボス会議)で、このウオッチャーと同様のスピーチをした。

「習主席は自由社会に対するもっとも危険な敵だ。なぜなら、習近平は富裕で、強力で、しかもハイテク分野での進歩が著しい中国のトップにあり、国民をデジタルシステムで管理し、支配しており、やがて人間の支配者になろうとしているからだ」
 こう警鐘を鳴らしたのだ。

「ソロス氏は、民主党支持者にしてリベラル派の頭目、反トランプ米国大統領の急先鋒としても知られます。同氏はハンガリーから英国へ亡命したユダヤ人で、青年期はロンドンのザ・シティで使い走りから身を起こし、経済の現場で株取引のノウハウを学び、独自の方法論を確立しました。彼の設立したクアンタムファンドは年率24%の高配当を記録し、さらには英国ポンドに挑戦して10億ドルを稼ぎ出したという伝説の投機家となったのです」(国際ジャーナリスト)

 しかし米国ではあまりのリベラル思想と、見え透いたフィランソロフィ(社会奉仕、慈善活動)を偽善と見て不快感を示す向きも多く、共和党支持の右派からは蛇蝎(だかつ/ヘビとサソリ)のごとく嫌われており、それゆえか、ニューヨークの別邸に爆発物を送られたこともあった。

「ソロス氏の反中国の議論の中心は、個人情報を一元管理するデータベース『社会信用システム』のコンセプトへの軽蔑です。ようやく彼も中国のハイテク脅威に目を向け始めたということです」(同)

 中国共産党政権に強敵現る。

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