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戦極 参戦が決まった五味隆典に復活の兆し。天下無双の火の玉伝説第2章が始まりそうだ

 天下無双の火の玉伝説第2章のスタートだ!「戦極-SENGOKU-」を主催するワールドビクトリーロード(WVR)は31日、都内のホテルで会見を開き、3月5日の旗揚げ大会(東京・国立代々木第1体育館)にPRIDEライト級2冠王の五味隆典が参戦することを発表。一時期は「燃え尽き症候群」と揶揄(やゆ)されたこともある五味だが、新たな舞台への挑戦が決まってメラメラと燃え盛っている。
 去就が注目されていた軽量級最強の男が戦いの舞台に帰ってくる。
 この日の会見ではWVRの木下直哉代表、戦極の広報を担当するJ-ROCKの國保尊弘代表が出席。木下代表は「戦極のエースとして強豪ひしめく軽量級を引っ張っていってくれるはず」と五味に期待を寄せた。國保広報によれば「複数回の契約を結んでいる」と昨年大みそかの「やれんのか!大晦日!2007」や「Dynamite!」への参戦もウワサされ、去就が注目されていた五味の主戦場が戦極になることが明らかとなった。
 木下代表に呼び込まれる形で会見場に姿を見せた五味は精悍さを漂わせていた。「今まで以上の試合をしてインパクトを残したい。新鮮な気持ちで臨めるのが自分でも楽しみ」。その瞳には闘志を宿していた。

 昨年2月に米ラスベガスで行われた「PRIDE33」以来となる試合に臨むことが正式決定した五味。一昨年4月にPRIDEの舞台でマーカス・アウレシオに一本負けを喫し、連勝記録を止められ、昨年のラスベガスでもニック・ディアスを相手にタップアウト。ここ最近は精彩を欠き、10連勝でPRIDEライト級2冠王に輝いた後は「燃え尽き症候群」とささやかれ続けてきたが、戦極参戦を前に心身ともにリフレッシュした。
 今年に入ってから五味は「自分のルーツをたどる」ために、連勝記録を続けてきた当時の練習場所で過酷なメニューをこなしているという。「(自分が)一番良かった頃、練習してきた仲間や環境で練習している」。実際、五味は顔つきもシャープで精悍さを漂わせた。
 PRIDE時代は73kg未満のライト級を主戦場にしてきた五味。戦極では7つに分けられた階級の中から70kg以下のライト級を選択する。以前に比べて減量も過酷なものとなるが、現在は「練習後なら73kgを切るくらい」と修斗時代以来4年ぶりとなる70kg以下への減量も、厳しい練習を消化することで順調にこなしている。
 対戦相手などは未定だが、五味は「しっかり練習してあとは体の動くままにやれば、結果はついてくるはず。インパクトを残したい」と語り、過酷な練習に裏打ちされた自信をみなぎらせた。
 一度は消えかけた闘志の炎が再び燃え始めた五味。かつて強豪選手を圧倒的な力でねじ伏せてきた軽量級最強の男がパワーアップして帰ってくる。完全無欠の火の玉伝説第2章が、戦極の舞台で始まりそうだ。

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