search
とじる
トップ > 社会 > オレオレ詐欺で75歳女性が金融機関職員の注意振り切り4400万円被害

オレオレ詐欺で75歳女性が金融機関職員の注意振り切り4400万円被害

 埼玉県警狭山署は、同県入間市の無職女性(75)が3回にわたり、手渡しで現金4400万円をだまし取られるオレオレ詐欺の被害に遭っていたことを明らかにした。同署では詐欺容疑で捜査している。

 同署によると、女性宅に11月18日午後9時頃、東京都内に住む長男を装った男から「会社の書類が入ったカバンを置き忘れた」と電話があった。さらに翌朝、同じ男から「カバンの中に会社の子会社の小切手が入っていた。このままではクビになる。2000万円を用意できないか」と電話があり、話を信じた女性は約3時間後、男が指定した東京都東久留米市内の路上で、長男の会社の同僚を名乗る20歳代とみられる男に、現金2000万円を手渡した。

 同じ男から20日と21日にも、「他にも小切手があった」と電話があったため、20日に埼玉県新座市内の路上で現金1650万円、21日に東京都東村山市内の路上で750万円を手渡した。被害総額は計4400万円。

 女性は22日に長男に連絡を取ったところ、だまされたことが分かった。

 女性は介護が必要な夫と2人暮らしで、貯金の大半をだまし取られた。金融機関で現金を引き出す際、オレオレ詐欺の被害を心配した職員が注意喚起したが、「夫の入院費が必要だ」とウソの説明をして、それを振り切ったという。

 それにしても、4400万円は尋常な金額ではない。老夫婦にとっては、コツコツと貯めた老後の大切な資金。それを1度ならずも、3度にもわたって、だまし取ってしまうとは許されるものではない。
(蔵元英二)

関連記事


社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ