大阪府警捜査4課は11月30日、暴力団組員であることを隠してゴルフをしたとして、詐欺の疑いで、指定暴力団山口組幹部で極心連合会会長の姜(きょう=通称・橋本)弘文容疑者(65)、元プロボクシング世界王者で同会幹部・渡辺二郎容疑者(57)ら3人を逮捕した。
逮捕容疑は共謀して昨年3月、組員の利用を禁じている大阪府のゴルフ場で、身分を隠してプレーした疑い。
同課によると、姜容疑者は山口組のナンバー4で、黙秘している。渡辺容疑者は「私は暴力団ではありません」と容疑を否認している。
引退する際、紳助さんは十数年前にトラブルを抱え、知人のA氏に相談したところ、暴力団関係者のB氏が対応し、問題が解決したと語った。その際の当事者のB氏が姜容疑者で、仲介役のA氏が渡辺容疑者だった。
紳助さんは姜容疑者に手紙を書いて送ったり、一緒に写真に写ったりするなどの親密交際が問題視され、芸能界を去った。
暴力団組員のゴルフ場利用に関しては、暴力団の弱体化を目的に、警察当局が詐欺罪を適用して相次いで摘発している。組員が利用禁止を認識していたかが焦点となり、不起訴や一審判決で無罪が出た例もある。
渡辺容疑者は、未公開株の売買をめぐり、タレント・羽賀研二被告(51=本名・当真美喜男)とともに恐喝未遂罪の共犯に問われ、一審大阪地裁で無罪判決を受けたが、二審大阪高裁で逆転有罪となり、上告中の身の上だ。
(蔵元英二)