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星野SD以上!? 原、岡田両監督の意外な評判

 「今、もっともネットワークのあるプロ野球監督は誰か!?」−−。

 そんな質問を何人かのアマチュア野球指導者にぶつけてみた。
 ちょっと予想外な答えが返ってきた。
 「タツノリさん(原辰徳)か、岡田(彰布)監督だと思う」
 こちらは、星野仙一・阪神SD(62)の名前が出ることを想定しての質問だった。何故、星野SDではなく、原、岡田両監督なのか? その理由は、彼らの『若さ』と『経歴』にあるようだ。

 「タツノリさんは東海大学の出身で、岡田監督は早稲田ですよ。彼らの学生時代の同期や、先輩後輩は、今、現役の高校、大学、社会人の監督、コーチを務めているんですから」
 学生野球の指導者の1人がそう言う。確かにその通りである。星野SDの同期生たちは現場を退く年齢だ。星野人脈の広さは「政治家も顔負け」と言われているが、ドラフト候補生に関する情報なら、現場関係者と直接話のできる原、岡田両監督の方がより早く、具体的な内容が入っている。

 「東海大グループの野球関係者は毎年1回、岩井美樹・国際武道大学監督のゴルフコンペに集まります。人数にして200人以上です。当然、野球の話題が中心になりますからね。巨人スカウトも知らないような話まで、原監督の耳に入ってきます」(関係者)
 早大出身の岡田監督も、同様である。

 原監督がアマチュア球界に影響力を持つエピソードもある。大田泰示内野手が巨人に1位指名された一昨年秋、原監督のことを「タツノリさん」と言い、叱責された。とくに東海大系の学校関係者がそうなのだが、アマチュア球界において「原監督」は父・原貢氏のことを指し、原辰徳・巨人監督は「タツノリさん」と呼ばれている。大田の「タツノリさん」発言は、むしろ、原辰徳・巨人監督が学生野球の現場に知れ渡っているかを証明するものだった。
 「外国人選手の招聘ルート、日本球界で通用するタイプか否かを見分ける眼力は星野SDの方が上。阪神は、外国人は星野SD、ドラフトは岡田と使い分ければ良かったんですが、2人とも張り合ってしまって…」(在阪球団関係者)
 ネットワークの強さを張り合った結果、岡田監督がオリックスに転じたとの情報もある。

 星野SDが巨人監督の候補者から消えて久しい。読売グループが「星野、星野」と言わなくなったのは、原監督の采配だけではなく、“ウラの影響力”を認識したからかもしれない。

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