マンガやアニメを始めとする業界が東京中心からの発信のため、規制が強化されると業界そのものへのダメージを与える可能性が高い。
またこの条例を通す中心となった石原都知事本人が、かつて過激な性描写を小説で描いていた事にも批判の声が多い。マンガは小説と密接な関係にあり、今後、何らかの影響がある事が懸念されている。
自分が理解できないジャンルのエンターテイメントを嫌いだから規制しようという感情的な悪意が感じられる。
東京都副知事である猪瀬直樹がツイッター上でも今回の条例について、一般ユーザーのつぶやきに返答したり、自身の考えを述べている。
「出版社は傑作なら喜んで原稿を受け取る。条例なんて、そのつぎの話。まずは傑作を書いてから心配すればよい。傑作であれば、条例なんてないも同然。つるんで騒いでもあとが虚しい。自分の生き残りを考えること。ライバル同士がつるむことに僕は理解できない」
まるでそのつぶやきは「条例は決まりましたが、傑作なら破っても良いんですよ。条例なんて形だけですから」と解釈されてもおかしくない。
「自分が作品をうまく書けないことを、条例のせいにしてはいけない。そんなものがあってもなくても傑作ができれば条例なんてすっ飛んでしまう」
すっ飛んでしまう条例なら可決する意味も無く、費やした時間、手間など税金の無駄では無いか? 世の中には表と裏があるが、権力を持った公人が条例破り容認と思われるコトバを発信しても良いのだろうか? ダブルスタンダードを発信するリスク認識が甘いと言わざるを得ない。
「負け犬の発言はやめてほしい。実際にやってみせてください。もし壁があったら報告してください 」
東京都青少年健全育成条例改正案が壁になっているから皆が騒いでいることを本当に分かっているのだろうか?
条例に抵触するマンガの売上が伸びる事もつぶやいてるが、本当にそのようになるか疑問である。