search
とじる
トップ > スポーツ > 巨人・阪神が繰り広げるバリー・ボンズ争奪戦

巨人・阪神が繰り広げるバリー・ボンズ争奪戦

 バリー・ボンズ(前SFジャイアンツ)を獲れ。筋肉増強剤使用の疑いで法廷に引っ張り出されている大リーグの本塁打王獲得に日本の球団が動いた、との情報が流れた。その球団とは巨人、阪神というのである。なりふり構わないバトルを追うと…。
 「勝つためなら手段は選ばず、というわけですな」とは大物評論家。
 「巨人はペナントレースで5年ぶりに優勝したものの、日本シリーズには出場できず。これは日本一になって初めて巨人と言われるが、そのメンツを見事に潰された。阪神も同じように優勝しなければ意味がない、と真剣に考えているので、チームの立て直しに焦りまくっていますね」とも。
 バリー・ボンズといえば、シーズン73本塁打、通算762本塁打の大リーグ記録を持つスーパースター。ところが今は“疑惑の男”となり、全米の注目を集めている。
 「ステロイド(筋肉増強剤)の使用で本塁打記録を次々と塗り替えた、と疑われているんです。本人は当初、使用を否定し、法廷で無実を訴えた。ところが元愛人やら仲間の裏切りで偽証がバレた。これから本格的な裁判になるのだが、本人は無実を勝ち取れると思っているし、来年もプレーを続けたいと宣言していますよ」(米在住ジャーナリスト)
 関係者の話を総合すると、おとがめなし、の公算が大きいという。つまり現役続行の可能性が高くなるという見通し。
 ところがこのボンズを獲得する球団が大リーグにはないだろう、という見方が強い。「獲得したら球団のイメージが悪くなるのは目に見えている。それは観客動員に響く。そんなリスクを負ってまで獲らない」と大リーグ通。ボンズが在籍していたジャイアンツは「契約は更新しない」と明言している。

 そこで巨人と阪神が名乗り出た、というのである。「ボンズを獲得すれば強力な助っ人になるのは間違いない。恐らくホームラン50本は打つ。優勝確率90%以上だろう」と評論家。
 デメリットは2つ。まずイメージ。「日本のファンはバッティングを見ればダーティーなイメージなんてすぐ忘れてしまう。ボクシングの亀田家、大相撲の朝青龍問題を見れば分かるでしょう」(スポーツライター)
 第2がギャラ。今季年俸は1550万ドル(約17億円)。「これも問題ない。ボンズは日本でしか野球を続けることができない状況に置かれるから契約は安くなる。年俸は日本円で5億円でも可能だ。巨人も阪神も“裕福な球団”だから3年契約ぐらい簡単に獲得できる」(球団幹部)
 2007年の両球団の観客動員は阪神が314万人、巨人が291万人とセ、パ合わせてもダントツの1、2位。だからこのオフ、FAの大物を札束にものを言わせ獲得している。
 「ボンズ効果は想像がつかないほど大きいでしょう。マスコミが連日報道するのは目に見えていますし、春のキャンプは大フィーバー間違いないでしょう。シーズンに入っても球場は満員になる可能性は十分。年俸5億円なんてオープン戦で回収できますよ。総額で300億円ほどの経済効果になるのは間違いないでしょう」とは大手広告代理店関係者。
 さらに「低迷気味の日本野球界が活気づくだろう。来年は星野ジャパンしか話題がなく、それも夏だけ。ボンズ来日は日本球界を救うことになる」(評論家)との声もある。
 せっかくいい気分になっている星野ジャパンに冷や水を浴びせるような話だが、真のプロ野球ファンはボンズの方を見たいはず。「巨人も阪神もそれが分かっている」(球団幹部)し、実現の可能性は次第に大きくなりそうだ。

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ