先月22日に発表された開票速報では、博多を拠点に活動するHKT48の“さしこ”こと指原莉乃が1位で、過去2回1位に輝いているAKB48の大島優子は3位。速報2位は前回の総選挙で大躍進を果たしたAKB48の渡辺麻友。AKB48カフェの前に集まったファンの多くは、速報1位の指原にも注目していたが、最終1位は大島と渡辺の争いになると予想していたようだ。4位として、柏木由紀(AKB48)の名前がスクリーンの中でコールされると、「ここまでは順当、こっから本番!」などの声が上がり。ベスト3発表への期待が高まった。渡辺が3位として、大島が2位としてコールされると、「まじで!?」「やばい!」などの声に包まれ、1位の発表前にカフェ前が騒然となった。指原1位が発表されると、「さしこ、来たー!」の歓声があがった。
64位から1位までの発表終了後、カフェの前で話を聞いた。10代後半の男性(学生)は、指原1位に「衝撃です!」と興奮気味。「速報では1位でしたが、まさか本当に1位になるとは思っていませんでした。1位は(大島)優子だと思っていました。今年の選挙は涙が出ません(笑)」という。20代前半の男性(学生)は、「さしこが1位になって、AKBのあり方が180度変わるかもしれません。さしこの他にも、らぶたん(=43位のHKT48多田愛佳)も頑張ったし、HKTメンバーは合計で6人が入りました。その中に、研究生が2人も入っています!」と喜びを隠せない様子。
20代後半の女性(会社員)は、「さしこは、スキャンダルでAKB48からHKT48へ移籍したのですが、博多でさしこにファンが付いたじゃないですか。世間の人が思っているよりも、ファンは温かいんだなと思いました」と嬉しそうに語った。20代前半男性(会社員)は、「総監督(=8位の高橋みなみ)の神セブン(=上位7名のこと、AKB48総選挙では慣例的に上位7名までが重要視される)落ちはショックでしたが、神セブン崩しという意味なら、SKE48の松井珠理奈と松井玲奈が7位までに食い込みました。しかも、SKEは、この2人の他に16位以内にもう一人入っています(須田亜香里が16位)。支店(=「本店」としてのAKB48に対し、SKE48、NMB48、HKT48ら姉妹グループを呼ぶ際のファンの呼び名)ではメンバーが大量に辞めたのですが、それでも、SKEも、HKTも、NMBも、エースだけじゃなく、エースに続く人達がたくさん入っています。さしこが1位になったし、これからは、支店の時代が来ますよ!」と誇らしげに語った。
1位の発表が終わっても、AKB48カフェの前では人だかりがなくならず、日刊スポーツの「指原驚き・初女王」の号外がばらまかれると、一帯が、一時騒然となった。「何? 号外?」「何かあったの? 政権交代?」「さしこ? 女王? ほんとだ、『女王』って書いてある!」「さしこの時代! サシコミクス!」などの声が飛び交い、数人が声を揃えて「さしこは、日本で、一番です!」と歓声をあげた。
(文・取材・写真=竹内みちまろ)