古来より伝わる金の精霊。
見れば裕福になり、訪れた家は繁栄するという。
非常に縁起が良い金運UPの現象。
江戸時代の妖怪画絵師、鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』では、金霊が現われた家の土蔵が大判小判で溢れかえっている様子が描かれている。
−−こんな話を聞いた。
I君が高校生の頃。
午前の日本史の授業中だったという。
彼は授業があまりにも退屈だったため、窓の外を眺めていた。
雲ひとつない青い空。
突然、空に光が瞬いたかと思うと巨大な円盤が現われた。銀色の光を放っている。
吃驚したI君。思わず前の席に座っているの友人の背中を突っついていた。
すると友人も窓の外の円盤の存在に気付いて大変驚いた。
二人で確認したので絶対見間違いではなかった。
それから円盤は急にきりもみしだしながらスピードを上げて飛んで行き、あっという間に北の空へと消えたという。
この話、現代ならUFO目撃談だが、昔の人ならきっと金霊と解釈していただろう。ちなみに体験者のI君は現在、高層マンションに住み裕福な暮らしを送る独身貴族だ。
あの水木しげる大先生も金霊をご覧になったそうだ。幼い頃、轟音と共に空を飛ぶ巨大な十円硬貨のようなものに遭遇。その後、漫画家として売れずに貧窮した時期が続いたが、ある日、自宅の方に光り輝く金霊が飛んでいくのを目撃。それから鬼太郎シリーズなどが大ヒットして、今や超売れっ子漫画家として巨万の富を築かれる。
金霊とは、何か高次元的なエネルギーを発するものなのではないか。だから金霊に遭遇うすると波動やエネルギーを高まるので結果運気上昇するのだと思う。
富をもたらす幸福の精霊。金霊と遭遇したいものである。
(怪談作家 呪淋陀(じゅりんだ)山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou