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日本ダービー あるぞ! 三浦皇成・アーリーロブストの一発

 3歳牡馬の頂上決戦「第76回日本ダービー」(JpnI、東京芝2400メートル、31日)まであと3日に迫っている。毎年、わずか18人しか騎乗できない日本最大のビッグレースに、デビュー2年目で早くもチャンスをつかんだのがアーリーロブストに騎乗する三浦皇成騎手だ。10代でのダービー制覇となれば、もちろん史上初の快挙。アーリーを管理する本田調教師も「彼なら何かやってくれるかもしれない」と大きな期待を寄せる。本人も「一発を狙う」と意欲満々だ。

 平成生まれの天才騎手がまた新たな勲章にチャレンジする。デビューした昨年、91勝をマークし、武豊騎手が保持していた新人最多勝記録(69勝)を21年ぶりに破った三浦皇成騎手が、アーリーロブストでダービー初騎乗初制覇を目指す。
 もし、勝てば、19歳5カ月13日での勝利は1943年に前田長吉騎手が記録した20歳3カ月15日を破るダービー最年少Vとなるともに、武豊騎手の最年少GI勝利記録(19歳7カ月23日)及び江田照騎手のデビュー最速GI優勝記録(1年7カ月25日)を更新することになる。

 「記録は意識しない」という三浦騎手。デビュー2年目の若者らしく「ダービーに騎乗できるだけでうれしい。18人の騎手しか乗れないわけですから。わくわくしています」とまずは素直に喜びをあらわしたが、と同時に「競馬に身を置く人、すべてが目標にしているレース。責任を感じるし、頑張るしかない」と全力投球を誓う。
 コンビを組むアーリーロブストは皐月賞で16着に終わっているが、1月の京成杯を制し3連勝を達成するなど、実力は決して見劣らない。
 「作戦は特に考えていない」というが、「出るからには勝ちたい気持ちはあります。まずスタートをうまく出ること。リズム良く、力を出し切れるように乗りたい」と頭の中ではすでに勝利のイメージはできあがっているようだ。
 大舞台で鞍上に指名した本田調教師も、三浦騎手の騎乗技術とともに競馬へいってのセンスの良さを評価する。「なにか持っているよね。だから2年目でダービーに乗れるわけだから。今、一番やる気のあるジョッキーじゃないかな」
 騎手として757勝(GI6勝)を挙げた本田師のダービー初騎乗は1983年のタケノヒエン(8着)だった。「デビュー4年目で若かったからね。ミスターシービーが勝ったんだけど、もうやる気満々で一発を狙っていった。きっと彼もそうだろう。絶対がないのが競馬。出走する18頭の中にいれば必ずチャンスはあるんだから」と自身の昔と重ね合わせながら天才にエールを送っていた。

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