昨年大みそかにK-1やHERO'Sを主催するFEGと旧PRIDE勢の共催で行われた「やれんのか!」。夢の祭典の続きとして、このほど「DREAM」と装いを新たにスタートを切ることとなった。
制作面は演出に定評のあった旧PRIDEスタッフが全面的に請け負い、テレビもこれまでHERO'Sを放映してきたTBSでの地上波放送が決定。旗揚げイベントとなる「DREAM.1」では、ライト級GPの開幕戦全7試合とミルコの日本凱旋マッチなどが行われる。
これまで交わることのなかったPRIDEとHERO'Sの猛者たちが一同に集結する旗揚げ興行。今後の展望を占う意味でも重要となるが、旧PRIDE勢 VS HERO'S勢の両軍対抗戦の様相を呈しているライト級GPの展望はどうなのか。やはりカギとなるのは第1回戦から決勝級のマッチアップとなったメーンの青木真也 VS J.Z.カルバンの一戦だろう。
PRIDEライト級で破竹の4連勝を挙げ、いまやPRIDE、そして日本が誇るグラップラーとなった青木と、HERO'Sミドル級トーナメントを連覇したカルバンの威信を懸けた闘いは、どちらに軍配が上がっても、今後のライト級戦線に影響を与えること必至。昨年大みそかの「やれんのか!」でカルバンの負傷により1度は対戦が流れているだけに、機運も高まっている。
そればかりか、ライト級GPでは川尻達也とブラック・マンバのハードパンチャー対決や、永田克彦とアルトゥール・ウマハノフのレスリング対決からも目が離せない。また、日本の総合のリングに2006年9月以来、1年半ぶりに登場するミルコ・クロコップを相手に、まだまだ無名の水野竜也が奇跡を起こすことができるかにも注目だ。
大連立をうたって旗揚げされる夢の舞台「DREAM」。期待のかかるMMA待望の新イベントは、いよいよきょう幕が開ける。