青木が「皇帝狩り」をもくろんでいる。
M-1チャレンジの統括本部長として来場することが決まっていたヒョードルとの対戦決定に、今大会を主催するDEEPの佐伯繁代表からは「エキシビションだから変なことするな。もしもの事があって契約違反を2億円ぐらい取られたら困る」とけん制された。
だが、青木にとってはエキシビションとはいえ、人類最強の男とリングで対峙する貴重な機会。すでに鼻息は荒く「これ、ガチ(真剣勝負)でしょ? ヒョードルがタップ(ギブアップ)するところを見たくないですか?」と一本勝ちを狙っている。
大会当日はヒョードルの握手会が予定されているが、青木は「握手できるかな」と腕折りも辞さない構え。そんな不敵な青木に、佐伯代表は「おまえ、大変なことになるぞ」となだめつつも「エキシビションと言ってもやった者勝ち、仕掛けた者勝ちというところもある。一本取った後で『すみません』と言えばいいこと」とGOサイン。
ヒョードルがタップする歴史的なシーンが見られるか。