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ロシアの魔獣伝説は本当だった? ハイール湖に現れた謎の怪獣!

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画像はイメージです。

 広大な国土を持つロシアだが、その国土の4割がツンドラやタイガなど普段は人が住まず、また立ち入ることもあまりない地帯が広がっている。

 そのため手つかずの自然が多く残っているからだろうか、ロシア発の未確認生物の情報は多い。有名なところではシベリアの獣人アルマスや今も生きているのではないかと考えられているマンモスなどが挙げられる。このようにロシアの、シベリアに生息しているとみられる未確認生物に関しては実在の可能性がかなり高いと噂されているものが多い。

 1964年、ロシア極東の北に位置するヤクート地方(当時はソ連だったが、現在ではサハ共和国にあたる地域)にモスクワ大学の地質学者らが鉱物資源や地質の調査のためにハイール湖を訪れた時のこと。学者らの前に湖の中から巨大な生物が現れ、巨大な足で湖畔に這い上がると近くに生えていた植物を食べ始めたのだという。

 初めは懐疑的に思われていたこの目撃証言だったが、目撃者が仲間を連れて再度ハイール湖を訪れたところ、巨大生物は再び彼らの前に姿を現した。

 この時は水しぶきを上げながら水上に頭部から背中にかけて姿を現し、巨大な尾も確認できたという。

 全長はおよそ15メートル、胴体は黒く、長い首の先に小さめの頭がついていたという。特徴的なのは背中に立った背びれ状の突起である。全体的にみると、恐竜のアパトサウルスなどの雷竜類に似た外見と言える。首から尾の方まで続く特徴的な背びれについては、かつて南米に生息していたアマルガサウルスを彷彿とさせるが、普段は水中で生活しているように思われるため、プレシオサウルスのような首長竜に近い存在かもしれない。

 ちなみに、このハイール湖周辺には漁師を飲み込んでしまうというシュカーヴィクという巨大な魔物の伝説が残っていた。

 学者を含む多くの人々が目撃した謎の生物という事で、ロシアでは伝説の生物が姿を現したのか? と騒動になり、目撃証言やスケッチを掲載した新聞報道もなされた。

 惜しむらくは、これだけ詳細な目撃証言が残っているにも関わらず、現在ではハイール湖の怪獣はほとんど目撃されておらず、続報もないという事である。

 もしかすると、今改めて調査すると当時ではわからなかった新たな事実が出てくるのかもしれない!?

文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所

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