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人気ユーチューバー、子供虐待動画で約2億7600万円を荒稼ぎ 7人の養子は全員栄養失調で非難殺到

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画像はイメージです

 ユーチューバーはアクセス数を稼ぐためにさまざまな工夫をするが、アメリカには収入のために子供を利用し、虐待し続けたユーチューバーがいる。

 海外ニュースサイト『Washington Post』は3月20日、アメリカ・アリゾナ州に住む48歳のミシェル・ハックニー容疑者が虐待の疑いで逮捕されたと報じた。ミシェル容疑者は登録者数約80万人のYouTubeチャンネル『Fantastic Adventures』を運営する人気ユーチューバー。このチャンネルにはミシェル容疑者の7人の養子が出演していたが、YouTubeの撮影に集中させるため学校に行かせず、食事を与えないなどの虐待を繰り返していたという。『Fantastic Adventures』は養子たちがおもちゃで遊ぶ動画などを配信し、総再生回数は2億5000万回以上。ミシェル容疑者はこれまでに250万ドル(約2億7600万円)を稼いでいたとされる。現在、このチャンネルは凍結されている。

 同記事によると、養子の年齢は6歳から15歳で、ミシェル容疑者は子供たちをクローゼットに数日間閉じ込める、氷水に頭をつける、ベルトやハンガーで殴るなどの虐待を繰り返し行っていたそうだ。ミシェル容疑者は警察の調べに対し、「虐待をしたのは、YouTubeの撮影をするときに、指示通りに演じなかったからその罰だった」と供述。十分な食事を与えられなかったため、子供たちは保護された当時、7人全員が栄養失調で低体重だったという。

 このニュースが世界中に広がると、ネット上では「自分の収入のために子供に働かせるなんて最低な母親」「かわいそうな子供たち。他にもこういうユーチューバーはいそう」「金面目的で養子をとったのでは?」「子供たちの心のケアを願う。子供は労働の道具ではない」といった非難の声があふれた。

 しかし子供を使った動画で注目を集め、「虐待では」と問題になったユーチューバーは過去にもいる。

 2017年5月にはアメリカ・メリーランド州在住の夫婦が、5人の幼い子供たちを叱りつける「ドッキリ動画」を配信し、批判が殺到した。夫婦の動画は、子供たちの寝室にインクをまき散らすなどのいたずらをし、「お前がやったのか」などと罵倒。何もしていない子供たちを泣かせ、その後、種明かしをして子供たちの反応を楽しむという内容だったようだ。夫婦のチャンネルには76万人以上が登録していたが、批判を受けて全ての動画を削除。夫婦は5人のうち、9歳と11歳の2人の子供の親権を失ったという。

 また2017年7月には、アメリカ・イリノイ州に住むシングルファーザーの男が、幼い娘が入浴するところや排尿するところを動画で配信し、アカウントを凍結された。動画の中で娘は「パパやめて!」などと撮影を拒否しているが、男はそれを無視して、娘がお漏らしする様子を撮影し続けていたようだ。この男のチャンネルには800万人のフォロワーがいたという。

 親が子供を出演させているYouTubeチャンネルは多い。しかしアクセス数や収入にとらわれ、子供の気持ちを無視し、虐待することはあってはならない。

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