馳浩衆議院議員、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長ら関係者・来賓の挨拶に続いて、3人はゲストとして登場。自身の経験を交えながら、世界最大級の低酸素トレーニング施設を持つ同タワー内のトレーニング施設「ASICS Sports Complex TOKYO BAY」の魅力を語った。
選手時代に低酸素トレーニングを経験している有森は「ボルダーに行かなくて済む」と笑顔。今では有名になった米コロラド州でのトレーニングキャンプを例に挙げ、「海外に行かない選手でも意識高く取り組む機会があるのはうらやましい。夢やチャンスが広がるのは、私たちもワクワクします」と話した。
有森いわく「酸素摂取能力が一気に上がる」低酸素トレーニングだが、「低酸素だけでなく、高酸素ルームを併設しているところは他にない。身体に負荷がかかるので、リカバリーに高酸素は必要。ここに来れば両方できる」と絶賛。畠山も「新体操の選手はすごくサウナに入る。サウナと冷水浴で交換浴ができ、疲労が取れやすい」と施設の充実ぶりを強調した。吉田は「一般の方も利用できるので、みなさんも健康になっていただいて、アスリートは、来年のオリンピック・パラリンピックで良い成績が残せるように活用してほしい」と期待した。
現役時代に好きだったトレーニングと嫌いなトレーニングを聞かれると、有森は「好きなのはトレイルラン。嫌いなのは、坂。登りが大嫌いなので、バルセロナは大変でした」と苦笑い。吉田は、「走るのが嫌いです(笑)。長距離がすごく苦手なので、走り方を教わりたい。スパーリングがいちばん楽しかった」と答えた。同じく「走るのがすごい苦手」という畠山は、「現役時代は苦痛でした。曲に合わせての筋トレや柔軟運動など、体を動かすのはすごく好き」と明かした。
オリンピック、パラリンピックを目指すアスリートに向けて、「最高のパフォーマンスができるように、焦ることなく、怪我に注意しながら頑張って」(吉田)、「あと1年、でもされど1年なので、周りに流されないで、気持ちをしっかり持って取り組んでほしい」(有森)、「自分たちも、リオの1年前に世界選手権で40年ぶりにメダルを獲得したが、オリンピックでは苦い思いをしたので、安心せずに応援を力に変えてもらえれば」(畠山)と、それぞれエールを送った。