日本時間2月19日深夜(20日未明)に行われたショートプログラム(SP)で、金メダルを期待された浅田真央(23)はミスを連発して、よもやの16位。
メダルが絶望的になるなかで臨んだ同20日深夜(21日未明)のフリープログラムで、浅田は3回転6回を決め、ノーミスで演技を終えた。フリーでは自己ベストとなる142.17点を得て3位となったが、総合得点では6位にとどまり、メダルを逃したが、前日の16位から大きく順位を上げ、意地を見せた。
フリーはNHK総合が中継したが、浅田が登場した20日深夜0時〜2時の時間帯の視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は、ゴールデンタイム並みの15.1%(番組視聴占拠率=51.0%)。瞬間最高視聴率に至っては、浅田の演技直後の深夜1時47分の19.5%と、驚異的な数字。鈴木明子が登場した深夜2時〜4時15分の時間帯は、13.6%(同76.2%)だった。
19日午後11時30分〜深夜4時45分に、日本テレビで中継されたSPの視聴率は11.2%(同43.5%)で、瞬間最高視聴率は浅田の滑走終了の深夜4時24分という深い時間で15.1%。
SPでのミスが響き、残念ながら、金はおろかメダルを獲れなかった浅田だが、“視聴率女王”であることを証明した。
なお、フィギュアスケート男子の視聴率は、SPが同13日深夜(14日未明)にNHK総合で中継され、羽生結弦が登場した深夜1時50分〜3時40分の時間帯で11.9%(同68.2%)。高橋大輔、町田樹が滑った深夜3時40分〜4時30分の時間帯で12.9%(同81.1%)。瞬間最高視聴率は、前半が羽生の演技直後の深夜2時48分などの13.4%、後半は町田の演技から得点表示までの深夜4時21分〜25分の13.9%。
同14日深夜(15日未明)の男子フリーはフジテレビで午後11時〜深夜4時50分に中継され、16.6%(同47.2%)。瞬間最高は羽生の金メダルが確定する直前の深夜4時2分と同4分の23.1%だった。
今シーズン限りでの引退を表明している浅田だが、本当にこのままリンクから去ってしまうのか?
これだけの数字を持っていることを思えば、テレビ局側としては、引退撤回してほしいというのがホンネだろう。
(落合一郎)