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沖縄緊急レポート オスプレイ配備と米兵“雄プレイ”(女性強姦事件)に怒りの声(1)

 「だだっ広いアメリカ軍基地の中にいる奴らの欲望の数だけ、レイプされる危険があるってことだよ!」
 地元の中年男性が吐き捨てたこの言葉は、私たちがオスプレイ配備と尖閣問題を巡る中国人観光客の減少を取材するため、沖縄に着いたその日に起こった強姦致傷事件についてのものだ。この緊迫した状況の中で“やらかした”ことが、にわかには信じ難い。しかも、バカでかい体格をした2人が代わるがわるだ…。

 この一件のせいで、オスプレイの取材がしにくくなるかもしれないという不安がよぎる。容疑者は既に逮捕されたと、耳にも入ってきた。10月16日午後、台風21号が近づく中、それでも普天間基地に向けて車を走らせた。手にある新聞は10日前のもので、『オスプレイ全機配備完了』と見出しが躍っている。最終的には倍の24機が配備される予定だという。
 基地の出入り口ゲート付近にいた活動家に話を聞いた。配備直前の9月26日から始めた座り込みに対し、警察は問答無用で排除をし続けたという。
 「飛来前日の30日が特にひどかった。女、子ども関係なく、暴力的に両手両足をつかまれて引き剥がされました。機動隊のバスに押し込まれて3時間以上も監禁されたり、激しいもみ合いがそこかしこで起きて、年配の女性が気絶して救急車で搬送されたりしました」

 この活動家、今もいろいろな形で抗議の行動をしているとのこと。確かに“落ちる”と考えている沖縄県民は多数いる。これはもう国防以前に命の問題だ。
 しかし、アジア・ナショナリズム研究家の田中健之氏は冷静にこう指摘した。
 「アメリカと日本の間には、『日米安保条約』という確かな地位協定がある。アメリカに国を守ってもらうのが嫌なら、日本独自に国防を考えなければいけない。それこそ憲法を改正して国防省を設立して、核武装して世界の大国と対峙しなくてはならなくなる。オスプレイだけの問題を近視眼的に見てはいけないのです」
 確かに、反対している活動家たちがどこまで本気なのか疑問だ、という見方があるのも事実だ。

 夜、あんなことがあった日だけに誰もいないのではないかと思ったが、国際通りを歩く米兵は何人もいた。片っ端から直撃したが、やはり完全無視。仲間が強姦事件を起こし、後ろめたさが募っているということか…。ただ一人、オスプレイが危険だと全国で騒ぎになっているのを知っているかという問いに対してのみ、こう答えた。
 「全然知らない。そもそも個々の兵器について全体を掌握していない。これ以上は答えない。パブリック・アフェア(広報)に聞いてくれ」
 一応言われた通りに、沖縄米軍基地、つまり在日海兵隊の広報に「オスプレイが事故を起こす危険な機体だと知っているのか」と聞くと「在日海兵隊のホームページに載っていることが全てです」というフザケた回答がもらえた。

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