「各局やはり金欠のようで、ギャラが高いビッグネームよりも、阿部寛、内野聖陽、天海祐希らギャラはそこそこで、演技力が高く視聴率に少しでもつながりそうなキャストを起用しています。とはいえ、黒木もやたらとギャラが高いわけではないですが」(民放ドラマ関係者)
黒木の連続ドラマ出演のピークは03年ごろ。同年1月からTBS「GOOD LUCK!!」、7月から同局の「愛するために愛されたい」、10月からフジテレビ系「白い巨塔」に出演した。ところが、05年10月からTBS系で放送された主演ドラマ「恋の時間」で評価を下げてしまったというのだ。
「初回こそ13.3%(ビデオリサーチ調べ、以下同)だったが、最低8.2%まで落ち込み、全放送のうち半分はヒトケタだった。ギャラは1話あたり150万円ほどで、女優ではトップクラス。この視聴率ではギャラに見合わない」(同)
「恋の時間」以後は、映画にシフトしたのか、ドラマ出演は単発しかない。最近では関西ローカルの番組もこなしている。
「宝塚時代にレギュラーでアシスタントをしていた朝日放送の旅番組のロケに参加したようです。しかし、付き人を派手に引き連れ、“大女優オーラ”はしっかり出していたようです」(女性誌記者)
宝塚退団後、映画「失楽園」など全国区の仕事でトップ女優に駆け上った黒木。最近、オファーが減った理由のひとつとして、黒木と同じ宝塚歌劇団の娘役トップスターだった檀れい(37)の存在があるという。
「黒木よりもギャラが安く、演技力もある。ドラマで主演というわけにはいかないが、これまで黒木が起用されていたようなCMは確実に檀に回っている。黒木としても、檀の台頭に危機感を抱いていた」(映画関係者)
もうひとつは、売りものにしていた“ママさん女優”のライバルの台頭である。
「『子持ちの強い女性』のイメージで売っていたが、ともにバツイチで子育てと仕事を両立する竹内結子(28)、広末涼子(28)の方が今では、女性層に支持されているし、男性人気も高い。このあたりで黒木もイメージチェンジしなければ出番が増えないでしょう」(同)
早い話が、世代交代が起こったというわけだ。それにしても、あの美ぼうを見られなくなるのは惜しい。黒木の再浮上は果たしてあるのだろうか?