「こんなにコールされたこと今までない。もうアンコールかと思った」と倉持本人が驚いたほど、開演前から明日香コールが響いたAKB48劇場。そのステージ裏では、倉持から全員にこれまでの思い出などをつづった手紙が渡され、円陣からメンバーが号泣していた。それほどまでメンバーを愛し、メンバーから慕われたチームB キャプテンの倉持明日香の卒業公演が行われた。トークのパートでは、自身がチーム最年長で年が離れたメンバーが多いこともあり、積極的にコミュニケーションを取ってチームのムードを作り上げるよう努めていた倉持キャプテンの姿を物語るエピソードが、次々にメンバーから発表された。
また、「これほど後輩がのびのびとして成長できるチームはなかった。それは、もっちーが誰からも愛されるキャプテンだったから」(渡辺麻友)、「1番尊敬しています。倉持さんがいると、みんなが近づいていく。たっぷり愛情の詰まった人」(平田梨奈)と、メンバーそれぞれから倉持チームB メンバーになれたことの幸せと、キャプテンへの感謝の気持ちの言葉が続いた。
終盤では、同期生の中田ちさと(AKB48 チームA)と藤江れいな(NMB48)や、かつて活動をともにしていた梅田彩佳(NMB48)、小林香菜(AKB48 チームK)、宮澤佐江(SKE48/SNH48)、そして公演メンバーではなかった梅田綾乃、川本紗矢、野澤玲奈、横島亜衿も駆けつけ、キャプテンとしての労をねぎらい、卒業を祝福した。
キャプテンとしてチームをまとめていく中で、後輩たちの確かな成長を感じ、卒業発表の際に「私の役目は終わった」と、その理由を語った倉持。それをあらためて確信させるような、メンバー全員がのびのびと個性を発揮した充実の公演を終えて、何も思い残すことないというような穏やかな表情を見せていた。約8年間、600回以上にわたり立ったステージを後輩たちに託した。