「細川は、円天事件では他の歌手をイベントに出演させ、出演料をピンハネしていた。今回明らかになったマルチのイベントには同じ事務所の長山洋子も出演。おそらく、円天の時と同じように細川の懐は潤っていたはず」(芸能プロ関係者)
「週刊新潮」によると、細川はマルチ商法で「水に波動を伝え、飲むと体の障害がなくなる」と称し高額な機器を売りつけたB社の広告塔を務め、05年11月には千葉県内で行われた顧客を集めたパーティに出演。わずか40〜50分の出演で300万円ほどのギャラを受け取っていたという。
「05年といえば、円天の広告塔をつとめていた時期とかぶっている。本業が不振とはいえ、怪しい会社にばかりすり寄るのはいかがなものか」(同)
今年5月には、“円天問題”を引き起こした健康商品販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」の出資法違反容疑事件で被害者ら7人が、「広告塔をつとめた」として、細川や学者ら4人に総額約4500万円の損害賠償を求めた訴訟を東京地裁に起こした。
「細川は本来、普通に仕事をしてはいけない状況。にもかかわらず、テレビのバラエティー番組などに出演し、被害者の感情を逆なでしている。テレビ局の考慮が足りないのでは。そうやって出られるのも、所属事務所の社長が業界の有力者だから」(音楽関係者)
しかし現在では、所属事務所との間に溝ができているらしい。
「細川が所属しているのは細かく言えば個人事務所ですが、看板は大手事務所。その大手事務所の社長は所属の歌手が本業以外のビジネスに精を出すことを好まない。本業がおそろかになるからだそうで、怪しい会社の広告塔になるのは言語道断」(同)
細川の公式HPを見ると、今後も歌番組への出演などが入っているようだが、“円天問題”の裁判が始まれば仕事がなくなる可能性もある。
「細川を使うことで、テレビ局に抗議があることを考えると使いづらい。昨年辞退した紅白は今年も無理でしょう」(同)
演歌界の大御所だけに、本業でもう少しがんばってほしいものだ。