1899年のこと、アメリカ合衆国ニューヨーク州のセネカ湖にて、湖を航行中だった遊覧船「オリティアニ号」が湖を泳ぐ謎の巨大生物と遭遇。巨大生物は多くの観光客や船員らに目撃されながら次第に遊覧船の方に近づき、ついには衝突してしまったのである。
その時の衝撃のせいか、生物は船のそばで動かなくなってしまった。一時的に気を失ったのか、それとも衝突のショックで死亡してしまったのかは解らないが、船長は船のそばに浮かんだままの生物の回収を船員に命令。船員もロープを生物の体にかけたのだが、重みでうまく引き上げられず、最終的には巨大生物の姿はセネカ湖の底へと沈んでいってしまったのだという。
このセネカ湖には昔から巨大生物が生息しているという伝説があり、ネイティブアメリカン達も古くからその存在を知っていたという。
現在では「ネッキー」いう名前で呼ばれているこの未確認生物は、今も多くの人に実在を信じられているものでもある。1899年の衝突事件の際にかなり細部まで姿を観察されていたこと、その後もたびたび姿が確認されていることなどがその理由だ。体長はおよそ7メートル、全体は細長く上下にくねるように泳いでいたという。
また、衝突事件の際に近くでネッキーの姿を確認した人によれば、ネッキーの大きな口の中には鮫のような鋭い歯が並んでいたと言うことから、ネッキーの正体を絶滅した古代のクジラ、ゼウグロドンなのではないかとする説もある。
ちなみにこのネッキーの姿をとらえたとする動画が2011年に撮影されており、また地元の有志によるネッキー情報のFacebookアカウントも作成されている。
もしかすると近い将来、ネッキーの姿が明らかになる日も近いのかもしれない。
Lake Monster Video
https://www.youtube.com/watch?v=0U_yVesZKp0
Seneca Lake Monster
https://www.facebook.com/senecalakemonster/
文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所