テレビや書籍などにオカルト研究家として出ている山口敏太郎のもとには、時折読者や視聴者から鑑定を求めて心霊写真をはじめとする奇妙な物を捉えた画像や動画が送られてくる。
今回紹介するのは、長野県在住の学生Mさんから届けられたものだ。
撮影時期は昨年の9月半ば、夜中の0時から1時にかけての間。Mさんが長野の実家に帰省していた際、兄弟と一緒に懐かしい小学校の近くを歩いていた時のことだった。ふと空を見上げると、明らかに星よりも大きな発光体が空に浮かんでいるのを目撃。一緒にいた兄に言われ、慌ててスマートフォンで動画を撮影したのだという。
星よりも大きく赤く輝いていたその発光体は、若干下方向に降りるような軌跡でゆっくりと空を横切ると、最後に数回点滅して消えた。この模様は、Mさんが送ってくれた動画に収められている。
この発光体の正体は何だったのだろうか。流れ星、それも地上近くにまで接近する火球の場合、非常に明るい発光体として確認されることがあるが、その場合だとカメラで動きを追えるほどゆっくりした動きにはならない。
飛行機などの警告灯の場合も考えられるが、警告灯は一定間隔で点滅するようになっているので、今回のようにずっと明るい光が点いたままというのは考えにくい。またこの光量だと撮影していたMさんやスマートフォンにも飛行機のジェット音などが聞こえ、収録されていたはずであるが、動画にはそういった音が録音されていない。
また、この動画を撮影したMさんが解りやすいように静止画にして拡大してみたところ、記事の写真のように赤いリング状になっているのがわかったという。
果たして、Mさんが撮影した謎の発光体は何だったのだろうか。
現状では正体不明というしかないこの発行物体。9月半ばに長野県で同じものを見たという方は、ぜひご連絡を!
文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所